今回の闘病は本当に数々の反省があります。
1、心臓の雑音を指摘された時点で
症状がなくても心臓に詳しい専門医にみせるべき
かかりつけ医が何でもわかると思っていたのですが
私のかかりつけ医の院長は外科が得意です。
人間もそうですが、何でもわかる医師は殆ど存在せず
必ず専門分野があります。
二次病院は紹介が必要ですが、
個人病院でも心臓が得意な獣医を探して
診てもらうべきでした。
2、医師は他の医師の言うことは聞かない
これは、医師に限らず
どの職業でもそうなのだと思います。
そうなると
二次病院等からかかりつけ医に報告をし
治療を引き継ぐ制度は
なかなか難しいのではないかと思います。
今回、提携している夜間救急の結果も
提携していない救急病院の結果も
かかりつけ医に報告はされたものの
生かされたとは言い難いため
やはりかかりつけ医が正しい診断をしてくれることは
非常に重要かと思います。
3、かかりつけ医が、ICUの夜間入院可能か確認しておく
今まで、手術等での普通の入院は出来ていたので
まさか緊急時に入院できない、とは思っていなかったのですが
いざとなってからでは遅いので
ICUの有無と同時に
ICU使用必要な重篤な状態で夜間入院が可能かどうかは
確認しておくべきでした。
4、肺高血圧症は肺水腫や胸水のコントロールと
早くから酸素を吸わせること
肺高血圧症の説明を読むと、大抵
「肺水腫や心不全、胸水に苦しむ」とありますが
ベスの場合、五苓散によって体内の水のバランスは
コントロールできていました。
それだけではダメだということです。
人間の肺高血圧症の治療の場合、
酸素治療を積極的に行なっているようです。
これに気づいたのはベスがかなり衰弱してきた時なので
時すでに遅し、でした。
犬でも、呼吸困難状態(肺水腫)時には酸素室に入れますが
実は肺高血圧症の場合、常に酸素が不足した状態となるため
ベスのように全身状態が悪化していきます。
呼吸困難時だけでなく、
酸素を体内に入れてあげることで
全身状態をもう少し改善させられたのではないかと
思います。
5、漢方薬もっと勉強しておけばよかった
五苓散が効いたように
全身症状の悪化、食欲廃絶に
漢方薬が効いたのかもしれません。
最後の週に補中益気湯を飲ませた時
少し歩いたので
効果は少し感じられました。
もっと早くから試してみれば良かった。
漢方薬も勿論副作用はありますが
西洋薬で効果がない時
漢方が効くことがあります。
漢方は合うときは効果が即現れるのでわかりやすく
効果がない時は合わないと思って
一回で止めれば良いのです。
また、合う漢方は美味しく感じるので
そんなに嫌がらずに飲んでくれるかどうかも
合うか合わないかの判断にできます。
同じ症状でもその子の状態によって合う薬が違うので
探すのが難しいのですが
合った時の効果は抜群です。
少し肺水腫にばかり注意がいってしまったのには
本当に後悔が残ります。
6、安楽死について
今回初めて安楽死、を選びました。
本当は自分自身も苦しんで死ぬのは嫌なのですが
日本では人間の安楽死は許されていません。
ベスの苦痛を考えての決断ではありましたが
最後にベスが抵抗したあの瞬間は
やはり忘れることはできません。
生死をコントロールすることへの議論はあるものの
病気の治療そのものが
ある意味生死をコントロールしてしまっています。
治療によって一時的に良くなっては
ガクッと悪化する
その長期間の繰り返しが
苦しみを長引かせてしまっている気がしています。
かと言って
誰しも「治したい」と思って治療しているわけで
結果論にしか過ぎないのですが
治療がなくなり、治る見込みがなくなり
本人が苦しんでいる時には
安楽死は動物だけに許されている特権なのかな
と思っています。
ですので、安楽死については
自分自身は辛いのですが
ベスのためにはこれで良かった、と思っています。
犬の肺高血圧症について
なかなか参考になる情報が少なかったので
ベスの症例が何かの役に立てばと思い
ブログを一気に書きました。
ベスの闘病記は今回で終わりにしたいと思います。
