第六章
人間のカラダは、不可解なものである。科学や医療がどんだけ進化をしても原因不明の病があるという事実…というのも、僕自身12歳の時、精巣ガンを発症し転移を重ね絨毛ガンを患った。これに関しては先に記述したが、当時難病指定の助からない病だった。それにあいまってなんの因果か因縁かわからないが僕のカラダは理解不能の現象を起こした。染色体の突然変異だ。通常健常者はxx、xyの染色体記号をもっている。だが、しかし僕は…xxyだという。つまり、健常者ではない。だが、見た目健常者となんら変わりはない。一本多いんですね。この染色体記号を持っている種族は、いわゆるダウン症の方なのである。そして、これも何の因果か因縁か僕はクラインフェルター症候群なのである。1000人に一人いるみたいだ統計上。何かというと種ナシということだ。僕は、子孫を残せないという事実に実は苦しんでいるんだろう。理性が抑制しない部分で苦しんでいる。。いるというのは、おかしいかー。いたと言っておこう。はじめて、結婚を意識した女性を親に紹介した時に過去の一連の病とそれに付随した僕のカラダの真実を告げられ絶望にくれた。そして、彼女には『私の青春を返せ!』と言われた。
泣いた。
泣けた。
みんな泣いていた。
だから、僕は
だんまりを決めた。
僕のことで
こんなにも、みんなが苦しんだ。苦しんでいる。
じゃあ、苦しみを与えるために僕は奇跡というもので生かされた意味を教えて?
ねぇ?
誰か?
教えて?
『あんたなんか死んでしまえばいい』彼女の最後の肉声が耳から離れない。
切り離せない影のように
舗道に残る黒いシミのように
僕は、いったい何のために
この世に産まれ何のために
奇跡的生還をし、、
そして、今、、
何のために『今』を生きているのか?
ねぇ?
聞かせて?
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