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第十章

~雨降りの道玄坂 バスを待つあなたの 寂しさに声かけたのは 気まぐれじゃなかったわ~

深夜ラジオからセピア色の風景が切り取られた絵画のように、僕の脳裏にこびりついている。外は、小雨がぱらついてた。冬の凍てついた感が一瞬途絶えたようだったのを憶えてる。

ふきのとう/雨降り道玄坂

この唄かなりの衝撃を僕に与えた。短編小説みたいだ。それからというものドラマや物語が浮かびあがってくる唄が好きになった。それは、いまでも変わらない。

ケメの五月雨や千春の銀の雨、70年代フォークがフェイバリットになった。身も心もあの頃にタイムスリップした。いちご白書でなんとも言えない感覚に襲われた。喪失感、、その後の浮かれた80年ポップに嫌気がさし、海を渡ってサイケデリックに身を投じたんだ。

モンタレーのジャニスのball and chainなんて圧巻。BGMだと勿体無いクオリティー。ジミヘンやジムモリソンよりも、断然ジャニスの叫びが響いた。村上龍の『69』は、まさにこの頃の欧米ミュージックシーンとほろ苦い青春を描いた群像劇だ。この物語のなかにいたかった。僕は当時大学生でした。学校行く=部活に行くという感じで授業なんて受けた記憶がなかった。部活はまさに軽音楽部で音楽以外してなかったな。ほどなくして、OBの先輩の目にとまり、部活も学校もやめてバンドに専念することにした。

僕は、どうも『これだ!』と思ったら、すべて捨ててまっしぐらになるようだ。うまくいかかったら?という選択肢がないようだ。そして、そのほとんどがうまく行かず続かず、痛い目をみてしまうんだ。毎回毎回自分のアホさ加減にウンザリするが、愛すべき馬鹿ちんだと思ってもらうと嬉しいかぎりです。





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