2020 | 新・づらづら日記

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音楽・お笑い・スポーツ・アニゲetc. 雑食系バカ・ジャブきちが綴る日々の雑記帳です。令和元年6月、ヤフーブログから引っ越してきました。

今年はこんな年なので西暦をそのままタイトルにしたアルバムが3枚も。

 

まずはBON JOVI「2020」

もはやハードロックの範疇にとどまらずアメリカを代表するロックバンドのBON JOVI。今回のアルバムはアメリカの荒んだ内情問題にストレートに切り込み、なおかつポジティブなメッセージに徹したまさに今年を象徴するような内容。とはいえ音楽はBON JOVI節は貫いているもののなんとなくあっさりした感じ。まぁカントリーの要素がだいぶ強くなってきているせいもあるのですが、今に始まったことではなくサウンドにおいてもアメリカにおける白人の立場というものも主張しているのかな。ともあれこのアルバムがコロナが落ち着いた後年どんな評価をされるか。ひょっとしたら分かれるかもしれませんね。やっぱりリッチーがいた頃のBON JOVIが一番輝いていたと思うので その頃に比べてしまうといくらハイクオリティな楽曲が多くてもジョンが1人で頑張ったところで大傑作は生まれないと思うな。   

 

お次はVANDENBERG「2020」

VANDENBERGはエイドリアン・ヴァンデンバーグというオランダ出身の美形ギタリストが80年代初頭に結成したHR/HMバンド。ブルージーなテイストを主体としたキャッチーかつ正統的なサウンド。エイドリアンのキャリアとしては最盛期のWHITESNAKEでの活躍が有名ではあるのですがツアーメンバーとしての功績が強くWHITESNAKEに参加したアルバムは90年代に発売された1枚のみ。その他MANC EDENなどバンド活動は行ったもののセールス的な成功は収められず非常に不遇のギタリストである。90年代以降はもう一つの顔である画業を中心に活動を行っていたようで、音楽活動は2010年代に入ってから再び本腰を入れるようになり、今年になってロニー・ロメロ、ルディ・サーゾ、ブライアン・ティッシーなどサポートメンバーにWHITESNAKE絡みの豪華メンツを迎えての新作を発表。

 

内容的にはクラシックな空気感を残しつつまた現代的なサウンドやアレンジで非常にそつのない、というかなかなかの力作。アルバムタイトルに関してはたまたまだとは思うのですが、まぁそれにしてもこんな年にこんないいアルバムを出してもツアーが出来ないのはエイドリアンってホントに不遇 (´・ω・`) 

 

 

そして最後は打首獄門同好会「2020」

打首獄門同好会は知る人ぞ知る”生活密着型ラウドロックバンド”。 バンドの歴史は古く、リーダーの大澤会長とドラムの河本あす香さんを中心に2004年に結成された3ピースバンド。2006年からベースのJunkoさんが加入し女性リズム隊が2人という現在のラインナップにとどまっているがJunkoさんはなんと現在61歳!いやそれだけでもすごいのですが、とにかく音楽性が非常にユニーク。

 

7弦ギターと5弦ベースから繰り出されるハードコアなサウンドに日常のどうでもいいことやふと思いついたようなことを織り交ぜた楽曲が受け、ともすればコミックバンドになりがちではあるが、代表曲「日本の米は世界一」など食に関する曲なども結構多く岩下の新生姜やはごろもフーズのしゃっきっとコーンなど様々な商品とコラボした楽曲もありなんかいろいろと巻き込んで独特の世界を築き上げてしまった感が強い。それの最たるもののが彼らのMV。あのコウペンちゃんとのコラボMVなどここ数年は話題性を中心に頭角を現してきた感じ。また彼らのライブではそれらのMV等を駆使しサウンドとシンクロさせたVJなる視覚効果で非常に人気を博しているようです。

 

で、そのライブが要の彼らたちが今年のこのコロナ禍で大打撃受けたのは多分に漏れず、彼らなりに起こしたアクションは無観客ライブであったりYouTubeの番組や今回の新作だったりと結構アイデアは豊富だったようでそれがまた逆にプラスにもなったみたい。

 

このミニアルバムはまさに今年を象徴している内容。共感することや記録としても凄い秀逸であり昨今バンドが売れないなんて思っていたりしていますがアイデア次第ではバンドってこんなに楽しいんだって思うこともあるんだねと逆に勇気づけられるのである。いや恐れ入ります。