
続いて2枚目はRIOTの「IMMORTAL SOUL」。
RIOTはギターのマーク・リアリを中心に結成から35年を超える超ベテランのアメリカ・ニューヨーク出身のバンドですが、その歴史は決して平坦なものではなく紆余曲折を乗り越えてきた苦労と信念のバンドです。
デビュー当初アメリカでは東(海岸)のRIOT、西(海岸)のVAN HALENといわれるほどHR/HM界では名の知れたバンドでしたが、楽曲の質が東海岸出身ということもあり英国や欧州のバンドの影響が強くアメリカよりも欧州や日本に受ける要素の強いものでした。当然1stアルバムに収録されている名曲「Warrior」は日本でもヒットし当時のアイドル歌手・五十嵐夕紀が「バイバイボーイ」という曲でカバーするほどでした。そんな縁もあり2ndアルバム「NARITA」は当時成田空港問題の情勢を題材にした同名のインスト曲も生まれました。
その後3rdアルバムからはアメリカでもメジャーレーベルと契約できたこともありアメリカでの成功を意識した土着的HRな楽曲が中心となりまたヴォーカルのメンバーチェンジなどもあったため活動の幅が狭くなりメジャーとの契約も打ち切られ解散同然の活動停止状態に。
そして潜伏期間を置いて再びメジャーレーベルと契約でき1988年メンバーチェンジを行いマーク・リアリ(g)、トニー・ムーア(vo)、ドン・ヴァン・スタヴァン(b)、ボビー・ジャーゾンベグ(ds)の4人で「TUNDERSTEEL」が
完成される。このアルバムの楽曲はそれまでのHR全としたイメージを覆しファストナンバー中心に哀愁の旋律と驚異的なハイトーン・ヴォーカル、そしてテクニカルなツインリードを擁した純然たるヘヴィ・メタル・サウンドに変貌したのです。当時私は彼らのアルバムはすぐ好きになりましたが昔のRIOTは知らなかったので遡って聴いた時にあまりの違いに驚きを隠せませんでした。ただし哀愁の旋律は今も昔も変わることなくこれこそがRIOTの真骨頂なのだと確信したのです。
完成される。このアルバムの楽曲はそれまでのHR全としたイメージを覆しファストナンバー中心に哀愁の旋律と驚異的なハイトーン・ヴォーカル、そしてテクニカルなツインリードを擁した純然たるヘヴィ・メタル・サウンドに変貌したのです。当時私は彼らのアルバムはすぐ好きになりましたが昔のRIOTは知らなかったので遡って聴いた時にあまりの違いに驚きを隠せませんでした。ただし哀愁の旋律は今も昔も変わることなくこれこそがRIOTの真骨頂なのだと確信したのです。
そんな劇的に変わったRIOTは本国アメリカでは今ひとつだったものの日本や欧州での歓迎ぶりはすごいものでした。特に日本はHELLOWEENをはじめとしたファスト&メロディアスチューンを売りとするバンドは大変ウケの良いお国柄ですので当然RIOTの変化も好意的に受け入れられました。
続く「PRIVILEGE OF POWER」はレコード会社やマネジメントの意向でホーン・セクションやSE、スクラッチ音の導入など実験性の高いものとなり楽曲の質は高かったものの散漫な印象となりまたもやアメリカでの成功は得られず。しかし日本では前作からの人気は衰えることなく来日公演でも盛況なほどでライブアルバムも急遽作られるほど(ちなみにこのアルバムDAT1発録りのブート並みの音質なのです)いわゆる「BIG IN JAPAN」バンドの一つとなってしまいました。
その後ヴォーカルのトニーがマネジメントとの方向性の不一致で脱退。残されたバンドはまたメジャーレーベルとの契約を切られてしまいます。時は90年代、グランジ/オルタナ隆盛の中ここからまたバンドは不遇の時代を迎えるのです。
メジャードロップ後はメンバーチェンジを行いながら細々と活動を続けマネジメントとの確執も発生し90年代は5枚もアルバムを出しながらもヴォーカルのマイク・ディメオがトニーに比べるとハスキーでハイトーンが出ない声質のため楽曲も必然的に幅が狭くなってしまいあまり話題になりませんでした。そしして90年代後半になるとマーク・リアリはWESTWORLDを、また各メンバーはそれぞれのサイドプロジェクトを行うようになり(ドラムのボビーはHALFORDのメンバーでしたっけね)RIOTとしての活動をセーブするようになりました。
2000年代には結果的に2枚のアルバムを出してバンドの存続は保たれてはいましたが2006年のアルバム「ARMY OF ONE」を最後にマイク・ディメオが脱退。その穴を埋めるべくツアーメンバーとしてマイク・ティレリが務める(マイクが多いなw) しかしこのティレリはハイトーンが出るためライブではトニー時代の曲が歌えたためファンからは好意的に迎えられた。しかし契約の都合上彼はツアーのみの参加しかできずそこでトニーの復帰案が浮かぶ。
時は2008年。ちょうど「THUNDERSTEEL」から20年が経ちこれほど良いタイミングはなくトニーだけでなく当時のオリジナルメンバーが集結しアルバムを作ることになりまたそれにあわせて「8808 THE THUNDERSTEEL REUNION」なる日本を含めたツアーまで行われた。
しかし2010年RIOTとしての長期的展開構想ににマネジメント側とトニー側にまた考えの不一致が生じバンド脱退を表明。オワタ・・・かと思ったら数ヵ月後に話し合いが持たれすぐに復帰。この事態によりアルバムの製作が若干遅れてしまったのですが今年になりようやく完成に至る。
・・・とまぁRIOTの歴史を簡単にしたつもりでしたがさすがは35年のキャリア。紆余曲折ありすぎだっつーのw
さてようやく今回のアルバム紹介ですね。
1. Riot
2. Still Your Man
3. Crawling
4. Wings Are For Angels
5. Fall Before Me
6. Sins Of The Father
7. Majestica
8. Immortal Soul
9. Insanity
10. Whiskey Man
11. Believe
12. Echoes
13. Fight Or Fall (Live)[Bonus Track]
2. Still Your Man
3. Crawling
4. Wings Are For Angels
5. Fall Before Me
6. Sins Of The Father
7. Majestica
8. Immortal Soul
9. Insanity
10. Whiskey Man
11. Believe
12. Echoes
13. Fight Or Fall (Live)[Bonus Track]
とにかく「THUNDERSTEEL」と同じメンバーですから期待というか比較してしまうのは仕方ないことです。そのため当然「THUNDERSTEEL」よりインパクトは少なくかつ期待以上というのは酷かもしれません。ですが期待には応えてくれています。何というか楽曲自体がトニーのヴォーカルでなければ成し得ないものになっています。というか歌メロのラインは全てトニーが作ったそうで。たしかに唯一無二のサウンドだ。
まぁそれ以上にトニーの声質が変わっていたのには驚き。昔はただ高いだけの声でしたが年を重ねたせいか若干太い声になっていますね。またマーク・リアリのギターテクも相変わらずだし、ボビーのドラムもここぞとばかりにいろんなオカズが入っていたりとこれぞRIOTサウンドになっています。
1曲目にバンドと同名の曲を持ってきていたりとかなり力の入れようが見受けられますね。また4曲目は09年の来日時に発表されていて今年の東日本大震災復興チャリティアルバムにも収録されていた曲でいかにもRIOTな曲です。1~4曲目まではなんとなく「THUNDERSTEEL」を意識した感じですが5曲目以降は20年の間に培った要素や初期の香りが漂う作風の曲が目白押し。一言でいうと集大成ですよね。結構イイ感じ。ただ今後もまだ伸びしろがある期待もあるのでこれで終わりになってもらったら困るなぁ。ベテランの意地を感じる1枚です。