☆業界が“先祖返り”している――『ハルヒ』『らき☆すた』の山本寛氏が語るアニメビジネスの現在・・・・・・Business Media 誠からですが、これらからヤマカンが言いたいのは
・アニメだけでは商売は出来ない。DVD/ブルーレイなどのパッケージよりもおもちゃなどのタイアップ/サイドビジネスで儲けを出さないと生き残れない。
・アニメ制作は二極化され金持ちのスポンサーについてプロとして生き残るか、片手間で小出し小出しでセミプロ/同人レベルとして細々と生き残るかのどちらかになる。
・これからのアニメはブランド力が必要。そこから違う市場を巻き込み大きなムーブメントを作る。
・またこれからのアニメは作画などのクオリティだけ優れた作品だけでなくストーリーや世界観の面白いものを別物として考えて評価されるべき。
まぁ要はアニメ産業は作り手にとっては儲からない商売であって儲かるのはソレを仕掛けたプロデューサーや作者など一部の上層の人間。作り手は作ったものが評価されれば次の仕事が来るわけですがそんなものは実もないしあてのない仕事ですよね。また逆に制作費に莫大なお金をかけたところで良い作品が出来る保証もない。だからクオリティを幾分低くして低予算でも面白い作品が作れることを証明したいのでしょうね。ソレがここ数年叫ばれ続けながら出来ないのは今居るネット上の「作画オタク」に屈してしまって居る現状なのだそうで。
つまりコストばかりかかってしまう“みてくれ”だけの似たようなアニメで満足してしまっている現状を憂いでいるのでしょうね。いわゆる売れ線ってやつが蔓延ってしまった原因がコレですね。そこには私も同感。
しかし確かに現在のアニメはタイアップビジネスがないと作品自体が売れないというのにはなるほどなぁと思いました。もう食玩のように本末転倒になってるんだね。
先祖返りというように昔は超合金ロボットやプラモデルなどのおもちゃを売るためにアニメを作った・作られたという話は良く聞きます。結局は子どもたちにとってアニメの内容なんて大した問題ではないんですよ。要はそのアニメ作品のキャラクター=みてくれが子どもたちの心を掴むか否か。でも子どもたちがその作品を大人になって見返した時みてくれだけでなく心に響く内容のある作品だったらまた感動するじゃないですか。最後に残るのはソコなんですよね。
でも今は子どもだけでなく大人も一緒に観ますからクオリティは落とせない。ここが一番のジレンマだと思います。結局はアニメ・実写問わず「面白いものって何?」ってところに落ち着くんじゃないんでしょうかね。実に難題です。
今日のBGM:SHO-JO-JI (EARTHA KITT)