今季唯一チェックのアニメ「落語天女おゆい」をようやく見終えた。で、感想は一言で言うと「なかなか」でしたね。
最初~中盤の導入部分が弱くストーリーの軸に何が来るのかが分かるまでが非常に不安でしたがラスト3話は迫力あるスリリングな展開繰り広げられ、オーラスは大団円という終わってみれば基本中の基本「正統派」的な印象でした。
肝心の落語の位置づけも「言霊」という[言葉の持つ力とはなんぞや]みたいなことを肝に、シリアスな展開の中にも恋愛やコミカルな表現で常にウィットな部分を導入させるいわば[粋]な部分を存分に活かし、一番懸念していた「萌え」と「落語」を上手く融合させたことは評価できますね。コレがこのアニメのフックだったんじゃないのかな。ここら辺は歌若師匠はじめスタッフの勝利でしょう。
しかし課題も多かった。1クールということもあってかいろんなことを詰め込み過ぎたためか少々散漫な印象が残った。また個々のレベルは平均並みであったものの突出する部分がなくこれもまた非常に惜しい。個人的にはやはり音楽が弱かったような気がする。
とはいえ唯一の不安材料・後藤沙緒里もけっこういい味を出してそれなりに役をこなせるというのがわかったのは収穫だったかも・・・・・って、ありゃ「こいこい7」が悪かっただけか。(苦笑)
総合的に点をつけると75点。目の付けどころは良かったし変わったアプローチだったけど内容的には普通かな。悪かぁないんだけどね。でも初めて落語家が作った落語じゃない「粋なアニメ」としては評価できる。
さぁて来週からは「女神さま」が楽しみだなぁ~。<もうすでに上の空(爆)
今日のBGM:そりゃあないぜセニョリータ(ケーシー高峰)