時任三郎さんのブログから http://subtime.net/imgdiary303-4/diary/index.html

最近は、お笑いタレントばかりのお粗末番組に愛想をつかして、ニュース以外は地上波TVを見なくなってしまった。そのせいもあって4月の放映時には見落としてしまい、この土曜日(6月30日)に再放送があったので今度はしっかりとウォッチしてみた。最近のNHKにしては良くできた(笑)番組で、時任三郎のキャラクターは個人的にはあまり好きではないのだが、彼がブログに書いている「人間はなんと“やっかいなもの”を作り出してしまったのだろう」という原子力発電に対する率直な思いには共感できる。

脱原発へ大きく舵を切ったドイツ、原発を拒絶したデンマーク、そして逆に、25万年後の未来にまで責任を持って原発を推進しようとしているフィンランド、これら三か国の原発に対する取り組みを取材した番組だが、返す返すも、場当たり的にしか見えない今の日本の原発政策やエネルギー政策とのあまりの違いに、腰を抜かすほど驚くばかりだ。
政治の根本は、「人々が安心して暮らせるように」という志の高いビジョンの筈だが、日本の政治家連中にはそれがすっぽりと抜け落ちているような気がする。福島を始めとする被災地の早期復興や原発事故から学ぶエネルギー政策の根本見直しなど、今すぐにやるべき課題は山積みの筈なのに、やれ消費増税に政治生命をかけるだのやれ離党だのと、くだらない政治ゴッコに明け暮れる既存の政治家達にほとほと愛想をつかしてしまうのは私だけではないと思う。
この番組を見落とした方は、youtubeやその他の動画サイト(http://vimeo.com/43665023)にも掲載されているので、是非番組そのものを見てみるべきと思う。以下に、番組の内容を簡単に纏めてみる。

①ドイツが電力自由化に踏み切ったのは、もう20年以上(!)も前の1988年のことだが、それまでは八つの電力会社が独占するという今の日本と同じ状態だった。現在では、四つのメジャーを含めて800以上の電力会社を、ネットで自由に選べるようになっている。そして更に、2022年までに全ての原子力発電を止めると、国が内外に宣言している。
南ドイツのシェーナウ市では、電力の40%を「住民が発電」しているが、このようになるきっかけを作ったのが5人の子供を持つ主婦というから驚く。チェルノブイリ原発事故で遥か1,700km(!)も離れていながら放射線被害を受けたことから、この主婦は1986年に「原発のない未来のための親の会」を発足させる。そして、原発をやめるために節電を呼びかける運動から始め、電力会社の「営業妨害だ」との非難にも臆することなく、自分達の電力会社を作って運営を始めた。このシェーナウ電力は、自然エネルギー専門の電力会社で、料金は他より1割ほど高いが趣旨に賛同する多くの国民から申し込みがあり、今ではドイツ全国の13万軒に電気を送っている。

②デンマークでは、約40年前の1973年に原子力発電所をつくる計画が持ち上がったが、時の政府はすぐに建設を決めず、その是非を3年間国民全員で考えることとした。原発について多くの国民が学んだ結果全国各地で建設反対運動が起こり、ついに1985年デンマーク議会は原発計画の放棄を決定する。しかし、原発に頼らずにどう電気を作るかという問題に対して、(科学者ではない)「経済学者」のプリベン・メゴーさんが風力を推進したことをきっかけに、国を挙げての風力を電気に変える挑戦が始まった。
つまり、日本で原発の設置が強力に推進されていた同じ頃、既にデンマーク国民は風力発電を選択していたことになる。今では、世界の風力発電システムのトップシェアを握るのはデンマークの企業だ。2050年までに国全体を100%自然エネルギーにすることを、国会が既に決定している。

③フィンランドでは、世界で唯一、高レベル廃棄物の最終処分場を既に建設し始めている。日本とは比べ物にならないほど地震の少ない国であるのに、更に可能な限り地盤の安定した岩盤地帯を探して、何と400m以上の地中に使用済み燃料棒を埋める計画だ。「オンカロ」と呼ばれる地中の最終処分場だが、使用済み燃料棒というのは40年程度冷やしてから最終処分に入り、そしてオンカロに格納してから無害化するまで25万年(!!)かかるという、気の遠くなるような計画だ。フィンランド政府のスタンスは、「100%の安全は無理だが100%にできるだけ近づけることで、国民に不自由をさせない」と言うことで、日本の電力会社や政府の考え方とは根本から異なることが分かる。また驚くことに、電力会社の「本社」が稼働中の原発の敷地内に在って、会社が責任を持って安全に気を配らざるを得ない仕組みになっていることも、日本との大きな違いだ。

現在、全世界の430基以上の原発は、このような最終処分場の無いまま運転されているのが現実で、これは言わば「トイレのないマンション」に住んでいると言える。つまり全人類は、廃棄物に埋もれて暮らしている“ゴミ屋敷”状態と言うことだ。私は別に、ヒステリックに『原発ハンタァ~ィ』と叫ぶつもりはないが、使用済み燃料棒と言う原発の廃棄物が、いかに“やっかいなもの”なのかを、もう一度我々は真剣に考え直す必要があると思う。それが、今大人である私達の責任であるし、決して、子供たちや子孫の未来に「核のゴミ」というツケを残したままにしてはならないと思う。

原発に対する方針が大きく異なるこれら三カ国に共通することは、国民の意思や安全な暮らしがまず第一で、政治はこれをバックアップすることに徹する姿勢だと思う。そして、国民自身が自国のエネルギー政策に大きな関心を持ち、更に実行していることだろう。
そう言えば、「国民の暮らしが第一」などと恥も無く宣う似非政治家もいたが、日本の政治家が口にすると何とも空虚な響になってしまうのが、………情けないっ!!!。

2012年6月10日(日)

紫陽花がぼちぼち咲き始めたこともあり、何年かぶりに「重源の郷」(山口市徳地)へ行ってみた。中国自動車道徳地IC入り口からは僅か10分程度なので、自宅からだと車で約1時間程の距離だ。
ここは比較的高地の山間だからか、タイトル写真のように、ようやく咲き始めたばかりで、花自体がまだ「若い」感じの活き活きとした姿を見せてくれる。紫陽花は、花の盛りを過ぎるとすぐに見窄らしい姿になることだし、このような咲き始めの頑張って咲こうとしている様は、植物の活力を大いに感じさせてくれるのが嬉しい。

土壌の特性だろうか、ここの紫陽花は「白」や「薄青」系のものがほとんどで、よく見られる「赤」系の花は見当たらなかった。もう少し後の時節ならまた違うのかも知れないけれど・・・。

時折射す暑い日射しを、逆光から眺める紫陽花(写真下)もまた綺麗で、『もっともっと、たっぷりと雨が欲しいなぁ~』と言っているように、オイラには聞こえる。梅雨に入ったとは言え本格的な雨の季節はまだこれからだが、天からの慈雨をふんだんに浴びた姿をまた見たいものだ。


「水生植物池」には鮮やかな色のスイレンも咲いていて(写真下)、その周りを、イモリやアメンボウやカエルなどの水生動物達がうろちょろする姿が、とても面白くて見飽きない。


「文化伝承館」では、スタッフの古老がとても懇切丁寧に、俊乗房重源上人に纏わるお話しをしてくださった。それにしても、8世紀頃の東大寺の大仏建立にあたっては、近くの長登銅山(美祢市)から多くの銅を献上し、そして12世紀の東大寺再建にあたっては、この徳地の地から多くの大木が遙々奈良へ運ばれたことを思うと、古からの奈良と山口の結びつきが深かったことに、甚く感銘するのだナ。

2012年6月2日(土)

今日は、山口市阿知須で「阿知須浦まつり」十七夜祭が行われ、そのフィナーレを飾る花火大会があったので、初めて行ってきた。
日中は、山車や神輿が街中を練り歩き、夜は神輿を乗せた管弦船が遊覧するそうで、そちらの見物は失礼したが、併せて3500発の花火が阿知須漁港の水面をチョー鮮やかに彩ったのだ。県内で一番早い花火大会だそうで、岩国が一番と言う噂もあるらしいが、まそれはどうでもいい。

駐車場にあてがわれた山口きらら博記念公園駐車場」は、一万台規模のとてつもなく広大な駐車場だが、これがほぼ一杯になるってんだから、一体どれだけの車が集まったことやら。
昨年は、恵比寿神社の建て替えがあったとかで、6月ではなくて9月に延期しようとしたが、国体と重なったり東日本大震災の影響で協賛金も余り集まらないなどの事情で、中止されたらしい。

帰宅してからネットを覗くと、早々と地元の方がyoutubeにアップされていたのには吃驚した。
http://www.youtube.com/watch?v=V41IAOh8tx4
打ち上げ花火の音の遅れが1秒半程度あるところを見ると、会場から500m位離れたところからの撮影のようだ。

まぁしかし、花火ってのは、どんなに高品質な設備のシアタールームでも、あの迫力をリアルに再現するのは難しいだろうから、やはりナマで体感するのが一番だわナ。
まだ梅雨にも入っていないのだが、一足早く「夏気分」を味わえた一夜であったぁ~

2012年5月16日(水)

自転車通勤途上の田園地帯では、もう麦秋が近付いている。今はちょうど、既に黄色がかったの(タイトル写真)やまだ少し緑っぽいのやらが微妙に入り混じっていて、素敵なグラデーションが楽しめるのでつい心が和む時期でもある。
いつだったか、「麦秋」のことを勘違いして、初夏にも「稲」が育つのだと信じている子どもがいることに吃驚したことがあるが、ちょっと問題ですなぁ~
これがホントの「麦秋問題」………(ッテ、チガウカ)

2012年4月19日(木)

通称「れんげ」と呼んでいるが、自転車通勤の途中で見られる名田島の田園地帯では、今まさに花盛り。
あまりの可憐さに、つい、れんげ畑の中に便所すわりの格好でしゃがみ込み、暫くのあいだれんげの花と草いきれに、浸ってしまったのだ。同じ春の花でも、桜や菜の花とはまた違って、心の芯から落ち着いた気持ちになれるから、不思議なモンだ。

Webで調べてみると、正しい呼び名は「ゲンゲ」または「レンゲソウ」だそうで、幼少の頃から「れんげ」と呼んでいたのは、外れてはいないが正確でもなさそう。
確かに、「れんげ」だけだと、漢字では「蓮花」または「蓮華」だから「蓮の花」になってしまう。かと言って、今さら「ゲンゲ」なんて呼ぶのも何だか癪なので、これからは省略せずに「レンゲソウ」と呼ぶことにしよう。

因みに、中華料理で使う陶製のスプーンも「れんげ」と言うが、別名を散蓮華(ちりれんげ)とも言うように、その名の謂われは、蓮の花(蓮華)から散った一枚の花びらに見立てたとのことらしい。

ってぇことは、やっぱり、この写真の花は「レンゲソウ」と呼ぶのがいいのだナ。…チャンチャン

2012年4月7日(土)

あれ?咲き始めたなと思ったら、あっと言う間の一週間で満開になったのが、今年の桜です。
山口に住んでいる私にとっては「一の坂川」の桜は格別で、咲き始め・満開・散り始めと、どの時期であってもそれなりに楽しめるのは、やはりここが一番です。
夏の夜にはゲンジボタルが乱舞する清流の川面に、はらはらと舞い落ちる桜の花びら達は、あたかも儚い人生を垣間見せてくれているような気もしますし、ほんの暫しの間ではありますが我が身の至らなさや器の小ささを反省させられる時間でもあります。

一の坂川の桜のいいところは、伊豆の河津桜とも共通していますが、宴会の為でなく、ただただ桜を愛でるためにだけ訪れる人達がほとんどだと言うところでせうか。
桜の枝振りや桜並木だけをとれば、多分、上野公園の桜が質・量ともに日本一だと思うのですが、いかんせん、宴会ヲタク達のバーベキューの煙で燻されるは、木の根元には余ったビールをジャバジャバかけられるはで、多分、日本一お粗末な花見客に嬲られる「日本一不幸な桜」ではないでせうかネ。
まぁ春だし、そのくらいはいいじゃないかと言われる方も、いらっしゃるでせう。でも、一度その現場を見ると分かりますが、上野公園を例に挙げてみても、とても半端な人数ではありませヌ。千鳥ヶ淵や隅田川沿いなども同様で、逆にこれら以外のほとんどの桜の名所では、多くの方が整然と桜を楽しんでいるのに、残念なことです。

とまぁ私が嘆いてもどうにもならないことなので、気分を変えて秋穂(山口市南部)の草山公園にも行ってみました(写真下)。

ここは余り知られてはいないけれど、眼下に瀬戸内海を眺めながらゆっくりと桜を楽しめるので、大好きなところです。地元の方達が切り開いて整備を続けておられるとのことで、海風があたるからかどうか、まだ七・八分咲きといったところなので、これから雨風で散らなければ次の週末が見頃かも知れませヌ。向こう岸にちらっと見えるドーム状の建物は、「きららドーム」と呼ばれる無用(ハハハ)の長物です。

2012年4月6日(金)

ネットワークメディアサーバーが完成したのでTVの録画とフリー再生はほぼ完璧になり、次に取り組んだのが音楽の高音質フリー再生だ。
既に、ネットワークメディアプレーヤーとしては各社から発売されているが、価格もそれなり(5万円~数十万円)で、とてもオイラのような貧乏人には手がだせない。………とほぼ諦め気味だったのだが、ネットでは1万円以下の廉価で、中国製(台湾製?)と思しき製品が出回っていて評判もそこそこなので、ダメ元で一台購入してみた。

タイトル写真のがそれで、HIMEDIA社製のHD600Aという製品だ。Full-HD動画やGigabitLANに対応し、USB接続又はSATA接続のハードディスクを追加することでNASとしても使える、なかなかの優れものだ。対応する動画や音声のフォーマットも頗る多彩で、FLACやWAVファイルに至っては24bit/192KHzまで再生可能となれば、国産のメーカー製もマッツァオで㌃。
簡素なマニュアル(日本語)しか付属していないが必要にして充分で、マニュアルを敢えて読まずともセットアップは簡単に終わり、予めサーバーに保存しておいた音楽ファイルをLAN経由で読み込んで再生してみる。
CDを一々入れ替えたりせずに、プレーヤーのリモコン一つで縦横無尽に音楽再生が楽しめる環境というのは、かなり快適であることが分かった。

ここでサーバーに保存した音楽ファイルは、「Exact Audio Copy」なるフリーソフトでリッピングしてFLACに変換したものだ。この音楽ファイルを大音量で聞くと、なぜかCDプレーヤーで再生した音よりもリアルに聞こえるのが不思議でたまらない。特にライブ音源では、CDプレーヤの場合は客席の自分の顔の前に薄いベールを一枚垂らされたような感じなのが、FLACだと直にライブを聴いているように感じる。
…って、とても抽象的で、文章表現が稚拙なので評論家のように的確に言えないのだが、それが何かは分からないけど、CDプレーヤでは抜けてしまっている「肝心な情報」が、FLACでは心に届くような気がするのだ。
但し、このソフトを使う場合は、自分の光学ドライブに合わせて、オフセットを始めとするドライブオプションを適正に設定することが必須だ。多少の知識と手間を求められるが、それだけの結果(いい音)を得ることができるので、決して無駄にはならない。

で、どうやらこれでほぼ満足な音楽生活に浸れると思っていたのだが、人間やはり欲なもので、HD600Aを操作する度にモニタかプロジェクタの電源を入れるのさえ面倒になってきたのだ(タイトル写真のように、HD600Aには一切の表示部分が無い)。
各メーカーのネットワークメディアプレーヤーでは、i-PhoneやAndroidスマホをリモコン代わりにできるアプリを提供しているので、ひょっとしてHD600Aでもできるのではないかとトライしてみたら、何と、「UPnPlay」なるフリーソフトで簡単にできることが分かった(写真下)。

試しにHD600Aに接続したHDDの音楽ファイルは勿論、サーバーの音楽ファイルもちゃんと読み込めるし、これらを好きなだけプレイリストに放り込んで、レンダラーとしてHD600Aを指定するだけで楽しめるのだ。
この操作の楽ちんさは堪らなく快適で、もう以前のような環境にはとても戻れない。お陰で、以前よりも遙かに音楽に浸る時間が増えてしまったノダァ~。

2012年3月17日(土)

この後は、キャンディーズなら ♪恋をしてみませんかぁ♪ と続くところだが、恋に憧れる歳はもうとっくの昔に通り過ぎてしまったことだし、ここはやはり、春を待つウキウキした気持ちを皆さんと共有することにしませう。

山口市秋穂二島、宮の旦地区に咲き始めた、菜の花であります。確か31日(土)には「菜の花まつり」が行われると聞いているが、見物客がいっぱいの時の菜の花は何だか可哀想なので、その喧騒の前にじっくりと菜の花とお話しをしてきた。

タイトル写真は、ありきたりの畑の片隅でひっそりと咲く菜の花達、そして、下の写真は堤の傍の小川沿いに並んで咲く菜の花達だ。オイラはどうも、客寄せの為にわざわざ広大な菜の花畑を作って、枯れたら引っこ抜いてしまう菜の花ってのがどうも好きになれなくて、この写真のように、誰にも見向きもされないで静かに咲く菜の花の方が、気持ちが通う気がする。
ま、人それぞれだから、好きなように菜の花を楽しめばいいのだがネ・・・・・


春爛漫を感じるのはやはり桜だけど、春が「そこまで来ている」のを心の底から感じさせてくれるのは、やはり菜の花だなぁ~
皆さんもどうぞお出かけを ヽ(^◇^*)/

湯田温泉(山口市)バス停前にある「松田松栄堂」の外郎は、その筋(…どの筋?)では隠れた名品として有名だが、いかんせん、生産量の少なさのためになかなかお目当ての味のものを入手できない。
ノーマルな「こし餡」や「夏みかん味」ももちろん絶品なのだが、オイラの一番好きなのが「ラムレーズン味」だぁ。これは一段と生産量が少なくて、二十数年前に一度だけ食べたことがあって、それ以降は既に数十回と訪れているのに、その度に「売り切れ」の憂き目にあい、オイラにとっては幻の外郎だったのだ。
・・・が、今日、奥様がそれを買ってきてくれたのラァ~。

二十数年振りの再開に、オョョと泣き崩れんばかりの感動を覚えたのだが(…ウソコケ)、期待に違わず絶妙な味わいであった。湯田温泉に立ち寄られた際は、是非ご賞味をお薦めします。

2012年2月19日(日)

半年以上かけて部品を集め、ようやく「ネットワークメディアサーバー」が完成したぁ。これで、やれDTCP-IPがどうのこうのと気にせずに、地デジ・BSの各2番組同時録画と家庭内LANでの完全フリー視聴ができるようになったノラ。

タイトル写真で見えるケースは、富士通製の「PRIMERGY TX100 S1」というタイプで、Pentium-E5400(2.7GHz)のディスクレスモデルながら、新品なのに1万円でお釣りがくるほどの激安だったので、ついこれにしてしまった。このケースは何とも頑丈な造りで、かつ、メンテナンスの容易さには舌を巻くほどのいい出来だ。下の写真は側面のカバーを取り外して、HDD4台収納可能なサブシャシーを手前に起こしたところだが、この状態で全てのメンテナンスが可能な仕掛けになっていて、他のどんな高価なケースにもひけをとらない。
その上、電源ファンと写真でも見える緑色の大きなシャシーファンが、扇風機の弱よりも更に静かな稼動音で、サーバーとしての条件はほぼ完璧にクリアしている優れ物だ。因みに、最も高回転になる恐れのあるCPUファンは無く、巨大なヒートシンクによる自然空冷方式だ。

各HDD用に、最初からSATA用の信号・電源ケーブルも取り回してあり、何の苦もなく4台のHDDが増設可能なのもありがたい。またHDDの装填も簡単で、写真でも見えるように、HDDの両側を緑色のガイドで挟んで差し込むだけでOKで、従ってドライバーは不要である。更にこの緑色のガイドには振動吸収材まで付いているという、まぁ至れり尽くせりの仕様で、サーバー機だから当たり前なのだろうが、これまで十数台のPCを組み立ててきたオイラでも、改めて感心するところが多い。

メモリはPC2-6400のECCタイプ1GBが一枚挿入されていたので、手持ちの同等品を三枚追加して合計4GBにした。ノンECCとの混在でも別に問題は無く、BIOSは正しくデュアルチャンネルの4GBと認識する。

で、ハードディスクだが、色々と悩んだ挙げ句に、やはり自分自身の安心度を最優先して、HGST(日立)製の0S03224(2TB)をデータ用として4台購入した。今考えると、ちょうどタイの洪水被害の前に注文していたので、現在価格(約12,000円)の半値以下で購入できてたのはラッキー。
システム用には、手持ちのこれまたHGST製1TBを使ってみたが、これはメインシャシーの3.5吋スロットにネジ止めして装着したこともあって、動作音が結構五月蠅く、これ以外の部品が余りに静かなためにかえって目立ってしまって、これは失敗。その内、動作音の静かな2.5吋HDDを静音マウントしたものにでも交換する予定。


ここまで済んだところで、データ用のHDD(4台)はまだ接続せずに、システム用HDDだけでOS(Windows7 64bit)を先にインストール。ネットでの情報通り、BIOS画面でRAIDとAHCIをOFFにして、特にトラブルも無く拍子抜けするほどアッサリと、Windows7のインストールは完了した。

サーバー機だから、ビデオ性能はあまり必要ないと思いがちだが、録画した番組の確認再生や、リアル視聴、それに、CMカットなどの動画編集にも使うかも知れないことを考えると、そこそこのビデオ性能が欲しいところで、そうなるとオンボードのビデオカード(ATI ES1000 VRAM:64MB)では何とも心許ない。
そこで手持ちのビデオカードをごそごそと探してみると、RADEONの「HD-3400」なる5世代位昔の骨董品ビデオカードが見つかったのでこれを装着してみる。マザーボードのPCI-Expressスロットはx16ではなくてx1用なのだが、このx1スロットには切り込みが入れてあって、ちゃんとx16のビデオカードが挿入できるようになっているという、何とも気の利いた造りだ。このサーバーの設計者の先見の明(?)には、心から喝采を送りたい。
再起動するとちゃんとOSの標準ドライバでインストールが完了し、お陰で、グラフィックスのスコアも1.0→3.9になって、フルHDでの動画再生も全く問題が無い。

2TBのHDDを4台、つまり8TBもの容量をどのように使うかでも色々と悩んだが、結局はRAID5を組むことで実質6TBの一つのHDDとすることにし、RAIDカードにはHighPoint製のRocketRAID640を購入した。このカードから4台のHDDへ配線して再起動し、RAIDユーティリティをインストールして無事にRAID構築も完了。6TBのdドライブができあがった。
試しに、CristalDiskMarkでベンチマークを測定すると、シーケンシャルRead/Writeは315.6/208.1MB/sとなり、フルHD動画の読み書きには全く問題の無い高速な値が出ていることが分かった。

本機はサーバー機だから当然だが、サウンド機能は内蔵していない。PCIのサウンドカードを装着することも考えたが、今まで使ったことのないUSBタイプの音源アダプタを購入してみた。USB-SHS2なる型式で、7.1chサウンド仕様ながら¥780という超廉価で、これでもきちんと音が出る(当たり前か…)から大したもんだ。



そしていよいよ、メディアサーバーとしての核となるデジタルTVチューナーだが、これもあれこれと悩み検討した結果、アースソフトのPT2を奮発した。I/Oデータやバッファローなどの大手安心(?)製品も視野には入っていたが、世に言われる「禁断の…」世界も体験したくなって、うまく動作させられないかも知れないリスクを背負っても、チャレンジ(…と言う程のものでもないが)してみることにした。
上の写真でケース内の一番左奥に見えるのがそれで、ケースのすぐ外側には地デジ2本・BS/CS2本の合計4個のアンテナコネクタが出ていて、アンテナからの信号は「ダブル分波器」で分波・分配されてここのコネクタにそれぞれ接続される。これで、地デジとBS/CSがそれぞれ同時に2番組づつ、計4番組の同時録画が可能になるのだ。
BSカードを読み込む為のカードリーダーには、PT2推奨品と言われるNTT-ME製の「SCR3310-NTTCom」を使用した。上の写真で、ダブル分波器の右に見えているのがそれだぁ。

PT2を動作させるドライバおよびアプリケーションはネット上に潤沢にあって、それらのほとんどはフリーソフトかつ、頻繁なアップデートが行われていて、大手安心(?)製品の腹の立つサポートよりも余程充実しているのは何とも皮肉ではある。
PT2とカードリーダーのドライバソフトを導入したら、TVTestとMPEG-2デコーダをまずはインストールする。この時点でアンテナを接続すると、地デジとBS/CSがちゃんと視聴できる。更に、EPG番組表から予約できる録画ソフトのptTimerをインストールすると、下の写真のように、大画面での番組表から簡単に4局同時録画の操作がマウスクリック一発でできるのだ。この快適さはたまらない。

しばらくはこれで、録画三昧を試みてみよう。

しかし、BSカードやDTCP-IPなどに見られるように、今の日本における、著作権保護を優先し過ぎるあまりの、ガチガチに仕込まれたコピー禁止機能は一体どうだろう。もちろん、制作物の著作権を保護することには全く異存はないのだが、家庭内や一個人での利用にあたっても、世界でも有数なガードに守られた日本の姿は、ちょっと異常だと感じる。
裏の世界で、不法な複製によって大儲けしている悪徳業者に対しては適切で厳格な取り締まりをしない反面、個人的利用には大きな制限をかけてしまうのは、どう贔屓目に見ても片手落ちと言えるのではないだろうかネ。
そのお陰で、個人が余計な手間やコストをかけざるを得ないことが、どうしても腑に落ちない。ここはもう少し、個人的利用の制限を緩和して、悪徳業者などへの罰則を重くする方向の方が、どうみても健全と思うのだがなぁ・・・と、ブツブツ言ってみる。