母という呪縛娘という牢獄 | 底辺ワーママの子育て日記

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2017年産まれの娘。発達凸凹あり。私立小に入学。
母もADHD傾向強めで私立小生活、粗相がないように目立たぬように緊張しながら生活しております。娘のプライバシーには配慮して学校のことお友達のことは書きません。
楽しい情報・有益な知育や本情報など発信していきます!


被告人のあかりさん(仮名)が凶行に至った経緯が詳しく書いてありました。


教育に関心がある子を持つ親として、また自身が親から過干渉を受けた身としてとても関心があった事件です。


亡くなられたお母様のご冥福をお祈りしておりますし、死人に鞭打つことはしたくないんだけどあくまでも本の感想の範疇で・・・

あかりさんはみなさんご存知の通り、お母様に進路を強制されて医学部目指して9浪後やっと看護大学に入って看護師になり就職しようとしたら、助産師の学校に行け。就職するなら死んでやると騒がれてまた浪人生活が始まるのかと絶望して凶行に至ったようです。

母娘の間で医学部に行くという約束に縛られて続けて今度は助産師になるという約束に縛られて歪な親子関係。子を愛するあまり行きすぎたというよりは何か狂気を感じます。(辛すぎるエピソードたくさんあるんだけど受験のために調査書をもらいに行くエピソードはお母様の人間性が出ていて、浪人で学校行くのって苦痛なんだよね。郵送でも済むのに罰として9浪まで毎回取りに行かされたらしいわ。)

あかりさん自身、逮捕後に自閉症の診断を受けたようで白か黒か。0か100かみたいな極端な思想や「約束」に対する強い「拘り」はお母様もグレーだったのか、もしくは後天的に追い詰められた精神状態だったのかしら?と思いました。


私の親も程度の差があれ類似する部分はあったのですがやはり発達グレーなのか精神的におかしい部分はあるんだよね。。。
読んでいて苦しくなりました。

本を読んでいて①無責任で事なかれ主義な周りの大人。②なまじお金があった③母が孤独で自分の世界がない。という点が気になりました。
①についてはお母様が学歴が低いお父様をバカにしたり、正論でどこまでも詰めるパワハラ・モラハラな人でお父様は気力がなくなり別居してしまった。母方の祖母もお母様の生い立ちが若干複雑で負い目があるのか無責任に送金をしていた(あかりさんの学費)
②離婚してシンママで働かないといけないとかではなく、お父様が気が弱いのか別居後も毎月自分のお小遣い3万円以外全てお母様に渡していた。
母方の祖母が学費を援助していた。という点で、生活や学費のために働く必要がなくお母様が暇であった。また普通のご家庭は、経済的にお子様を何浪もさせて縛り付けるより働かせたいと思うのに看護師として働くより助産師学校へ行けとなるのは自立して経済力を持ったらあかりさんが逃げるからいつまでも縛っていたかったのでしょう。

③お父様と別居状態で働いているわけでもなく、娘さんとの生活が全てで、家と近くのショッピングモールに行くことしか世界がなかった。私の母もインキャでママ友がいなくて思春期の女の子の今時をわからずかなり封建的な価値観に縛られてました。

決してお母様を責めるわけでなく、あかりさんのお母様は極端すぎて大問題ですが、多かれ少なかれ子を幸せにしたい。いい学校に入れたい。そのためには?と焦燥感に駆られる気持ちはわかります。

私も嫌がってなく3歳児を追い回して公文をやらせて、やらないことに怒っていたこともあるので私の中にも「小さな芽」はあったのかもしれません。

幸いにも私はブログをやったりママ友を作って他の方の意見を伺う機会があり、考えを変えることができました。

また本を読んでいてあかりさんは小学校から大学生までたびたび問題行動を起こしてます。
親に怒られるのが怖く成績改竄。カンニング。バスの回数券の偽造。

あかりさんのお母様は学校に呼ばれたり警察に呼ばれたりで発狂してあかりさんを問題児。嘘つきと攻めたようですが、あかりさんは本来とても従順でいい子なので、問題行動って子供からのSOSなんでしょうね。

もし問題行動を起こした時は責めるのではなく寄り添ってストレスがないかなど注意深く見る必要があるなと思いました。

本来親は子供が自立して巣立っていくのを嬉しく思うべきなのにあかりさんのお母様は30すぎた娘を自立させたくない。いつまでも一緒にいてほしい。という共依存状態だったのでしょう。

辛いはずの刑務所の中で、あかりさんの心がだんだん解きほぐされて言って、刑務作業で人生で初めて褒められたというエピソードや。
刑務官の人が受刑者に「お前」という言葉を使うのですが、母からそう言われていてトラウマで怖いと言ったら、「俺も言葉悪いけど気をつけるね」と目を見て言ってもらえたとか、事件を起こして父から見捨てられるかと思ったら差し入れをしてくれてありがたい。など当たり前に思えるような小さなことに感謝して本当に謙虚な女性なんだなぁと思いました。

あかりさんの件で学歴至上主義であった私も考え改めるきっかけになりました。

余談ですが、私の母も進路はすごい口を出してきて現役の時は推薦でマーチいけましたが早慶に拘り浪人でやっとマーチ法まで許されました。学校の科目選択も国立理系コースにされていて私立文系コースにしたいと言ったら「楽をしたいだけだろ」と騒がれましたね。極め付けは大学時代弁護士になるとマーチに行き三年生まで勉強しましたがチキって民間就職したい辞めると言ったら大騒ぎされました笑い泣き