元祖 雷除志ん古 | こんけんどうのエッセイ

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元祖 雷除志ん古(かみなりよけしんこ)

 先日食べた小樽の大福餅があまりにも美味し過ぎた。そこでこのヘンテコリンな店の名前が気になって、その由来を調べてみた。名前の由来については、すでに店主の知るところではないらしい。いくつかのサイトの記述を寄せ集め、私なりにわかりやすく書き直してみた。名前の由来には諸説がある。

 

 「雷除(かみなりよけ)」の「志ん古(しんこ)」という意味になる。「志ん古」とは「志んこ餅」のことで、上新粉(じょうしんこ=うるち米を挽いた粉。うるち米とは、ふだん私たちが食べている普通のお米のこと)を原料とする餅である。

 むかし、米をふかすタイミングを線香の燃える時間で計っていた。明治時代は雷などによる停電が頻繁にあり、そのたびに米をふかすタイミングを線香で計っていたとも。上新粉を練る時間は正確でなければ品質が安定しなかったともいわれている。

 うるち米100%で作るこの餅は、噛んでいるときに雷が鳴っても口から離れないほどコシが強く、名物の「草しんこ(=よもぎ餅)」の歯ごたえが、雷に負けないくらい強かったことから、このように名付けられた。また、線香をあげると雷がよけていくところから名づけられたともいわれている。

 

「雷除志ん古」は、創業150年の小樽で最も古い餅屋である。札幌にも同名の店があるが、小樽が本家に当たるようだ。

 

小樽市若松1-5-13  TEL:0134-22-5516  7:30~

札幌市中央区南13条西7丁目1-22  TEL:011-531-3390  8:00~

http://www.hokkaidolikers.com/articles/2660

肥後藩参百石 米良家』- 堀部弥兵衛の介錯人米良市右衛門とその族譜 -

http://karansha.com/merake.html

 

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