特に目新しい内容ではございませんが、つい先日M5(E60)のオイル交換を実施しましたのでご紹介させていただきます。
どのような車でもオイルメンテはエンジンの寿命を左右する重要なポイントになりますが、M5のように強大な馬力を発生させるエンジン性能の高い車は特に重要になってきます。
今回はスピードマスターの最上級オイル、『F1プロレーシングスペシャル10W-60』をチョイスしました。
ちなみに3,675円/Lと、とっても高価なオイルでございます...
オイルジョッキは新品の物を使用します。(弊社では違う種類のオイルが混じらないよう、ジョッキの使い回しはしておりません。)
オイルパンのドレンはアンダーカバーを外さなくても左上写真のように見えております。
オイルフィルターは右フロントのアンダーカバーを外したその奥にございます。(右上写真)
オイルは抜く前に油温が100℃ぐらいになるまで暖気し、それから一気に抜きます。
フィルターケースは外す前にケース下部にあるドレンを外し、予めオイルを抜いておきます。
新品のフィルターと一緒に付属している新品ラバーリング(フィルターケース&ケース用ドレン)とオイルパンドレン用の平ワッシャーを交換します。
ちなみに、この手の車にお乗りのオーナー様は毎回、オイルフィルターを交換されているようです。
フィルターケースとドレンをしっかり締め付けしたら新品オイルの投入です。
フィルター交換時のオイル量は9Lほどですが一気に入れず、今回は8Lを投入後にエンジンを始動します。
油温が100℃近くになってきたら油量を計測します。(この車にはレベルゲージがございません。)
計測の結果、マイナス0.2Lと表示されましたので追加で0.8Lほどを投入し、油温を確認後に再度計測します。
M5の場合、プラスマイナス0Lからプラス1Lまでの範囲で油量を調整します。(入れ過ぎは禁物です!!)
調整後の油量はプラス0.7Lなので完璧です。
最後にオイル次回交換時期のリセットを行って終了となります。
メンテナンス情報のリセットは取説には載っておりませんが、テスターを繋がなくてもリセットはできます。
それにしても次回のオイル交換までの走行距離25,000kmとは驚きです。
正直、私の中ではありえない距離としか言えません...
実際にこの距離まで交換されなくてもエンジンが壊れてしまう事はございませんが、オイル性能の低下と共にエンジン内部にスラッジが蓄積しやすくなったり、フリクションの増大は否めません。
また、輸入車の多くがタイミングチェーンの潤滑をエンジンオイルで行っております。その上、可変バルブ機構や油圧タペットなどエンジンオイルで動作するものが多くなっておりますので、エンジンオイルの役割はとても重要です。
弊社では常にベストなコンディションでお乗りいただく為に100%化学合成油であっても交換までの距離を6,000kmでご説明しております。
では...Byやま