「とにかく時間がないから、急ごう」と言っていたが、
ランチは結構ゆっくり食べたよ?(笑)
会場に着いたら、もう福澤さんがスタンバっているのが見えた。
早速収録が始まる。
本当に、TVで放送されたとおりで、あの時福澤さんに言われる瞬間まで、
罰ゲームが何なのか、知らされていなかった。
指差す先に見える高層ビルの階段を上るなど、言われても信じられなかった(笑)
ここで、一旦収録は中断。
今度は急いで会場となるホテルへ向かう。
72階建てのホテル。
当時、ホテルとしては全米で一番高いと聞いたが、裏取りはしてません。
ロビーを見るとなかなか豪華なホテルだけに、
あんなハッピを着ている自分がちょっと恥ずかしかった(笑)
そうそう、罰ゲームをやるにあたって、
「短パン」「タンクトップ」「ハチマキ」の三点セットが用意されていたのだけど、
上にいつもハッピを着ていた僕の姿を見ていたスタッフさんが、
「それは君の個性だから」とタンクトップへの着替えを免除してくれた。
ちなみに、前と後ろにデカデカと「東京直行」の文字がプリントされている、
イカしたタンクトップだった(笑)
実は着ることこそなかったものの、そのタンクトップは新品のままいただいたのだった。
どこにしまったかわからなくなりましたが、実家のタンスにあるでしょう(笑)
今度、探してみよう。
そのホテルの階段を1時間半で7往復半したというギネス記録の持ち主が登場。
僕も体格は大きい方だが、そのおっさんは。覆面はしていないが
ビッグバンベイダー(写真参照)を彷彿とさせた。
![$The sky is the limit](https://stat.ameba.jp/user_images/20131112/19/j-underson/b1/af/j/t02200311_0300042412747235453.jpg?caw=800)
ガッチリと握手を交わすが、手が大きすぎて、
僕の方はまともに握ることすらできなかったことを、今でも覚えている。
で、ハチマキには「ギネスに挑戦!」と・・・(笑)
罰ゲームがスタートした。
10階くらいまでは、カメラさんも一緒に付いてきていたが、
気が付いたらいなくなっていた(笑)
あとは一人黙々と上るだけ。
いやぁ、運動不足の19歳には堪えました(爆)
40階くらいで足は石のように重く、
背中も痛くなってきて、息が深く吸い込めない。
浅く、早い呼吸になってしまって、しんどかった。
52階。水が用意されていた。
冷たい水を一気に飲みたかったが、口にはするものの飲み込むことができない。
あんなことは初めてだった。
一呼吸おいて、何とか水を流し込み、再び上り始めた。
そしてついに72階、最上階にたどり着く。
途中、ベイダー(笑)が一回上り切って、また降りて、また上ってきてを繰り返し、
僕を二回ほど追い抜いていきましたが(笑)、
とてもじゃないけど、張り合えません。
ゴールして、展望レストランのテーブルに福澤さんと座る。
出された冷たい水を飲み干す。
あの時の水の味は忘れないだろうなぁ。
福澤さんが「この景色は自分の足で稼いだ景色だよ」と言ってくれた。
外を見る余裕なんて、正直なかったが、
福澤さんのその言葉で、ハッと気が付いた。
確かに素晴らしい眺めだ。僕は、まだアメリカにいるんだなぁって。
水のあとには分厚いステーキが出てきた。
最初は気づかなかったけど、よく見ると「東京直行」の文字。
最後までしんみりとは終わらせてくれないウルトラクイズだった(笑)
実は、あのステーキはもう冷めているから、ということで、
収録後、焼き立てのステーキを出してくれた。
「MOOくん、お疲れ様。ウルトラクイズは楽しかった?」と
福澤さんに訊かれた。
「もちろんです」と僕は答えた。
「また来年会えたらいいね」と言い残し、
福澤さんやスタッフさんたちは慌ただしく去っていった。
ステーキを堪能し、着替えを終えた後、
ウルトラの旅の間ずっとお世話になっていたツアコンの方の元へ。
このままロスに向かい、一泊して翌日成田に向かうとのこと。
そうか、もう終わったんだなぁと思うと、空港に向かう車内で寂しくなった。
「また来年、一緒に旅ができたらいいね」
「また来れるように頑張ります!」
そんな言葉を交わし、アトランタの空港でツアコンの人と別れた。
ていうか、ロスまで一人!?
そう、ロスに現地スタッフが待ってるからということで、
実は一人で向かわなきゃいけないのです(笑)
当時はろくに英語もしゃべれないし、アメリカ初めてだったしでまあ不安だったけど、
何とかロスでスタッフに会うことができた。
が、スタッフ、アメリカ人だし!!!(笑)
外はもうすっかり夜。
そのまままっすぐホテルに向かった。
翌日には帰るんだなぁ・・・・。この時初めて、自分のウルトラクイズが終わったことを
本当に実感したのだった。