ウルトラクイズの思い出・アトランタ6 | The sky is the limit

The sky is the limit

ボーカリストMOOが綴る、気まぐれなブログ

罰ゲームの会場へは車で向かった。

「とにかく時間がないから、急ごう」と言っていたが、
ランチは結構ゆっくり食べたよ?(笑)

会場に着いたら、もう福澤さんがスタンバっているのが見えた。

早速収録が始まる。

本当に、TVで放送されたとおりで、あの時福澤さんに言われる瞬間まで、
罰ゲームが何なのか、知らされていなかった。

指差す先に見える高層ビルの階段を上るなど、言われても信じられなかった(笑)

ここで、一旦収録は中断。

今度は急いで会場となるホテルへ向かう。
72階建てのホテル。
当時、ホテルとしては全米で一番高いと聞いたが、裏取りはしてません。

ロビーを見るとなかなか豪華なホテルだけに、
あんなハッピを着ている自分がちょっと恥ずかしかった(笑)

そうそう、罰ゲームをやるにあたって、
「短パン」「タンクトップ」「ハチマキ」の三点セットが用意されていたのだけど、
上にいつもハッピを着ていた僕の姿を見ていたスタッフさんが、
「それは君の個性だから」とタンクトップへの着替えを免除してくれた。

ちなみに、前と後ろにデカデカと「東京直行」の文字がプリントされている、
イカしたタンクトップだった(笑)
実は着ることこそなかったものの、そのタンクトップは新品のままいただいたのだった。
どこにしまったかわからなくなりましたが、実家のタンスにあるでしょう(笑)

今度、探してみよう。

そのホテルの階段を1時間半で7往復半したというギネス記録の持ち主が登場。

僕も体格は大きい方だが、そのおっさんは。覆面はしていないが
ビッグバンベイダー(写真参照)を彷彿とさせた。
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ガッチリと握手を交わすが、手が大きすぎて、
僕の方はまともに握ることすらできなかったことを、今でも覚えている。

で、ハチマキには「ギネスに挑戦!」と・・・(笑)

罰ゲームがスタートした。
10階くらいまでは、カメラさんも一緒に付いてきていたが、
気が付いたらいなくなっていた(笑)

あとは一人黙々と上るだけ。

いやぁ、運動不足の19歳には堪えました(爆)

40階くらいで足は石のように重く、
背中も痛くなってきて、息が深く吸い込めない。
浅く、早い呼吸になってしまって、しんどかった。

52階。水が用意されていた。
冷たい水を一気に飲みたかったが、口にはするものの飲み込むことができない。
あんなことは初めてだった。
一呼吸おいて、何とか水を流し込み、再び上り始めた。

そしてついに72階、最上階にたどり着く。

途中、ベイダー(笑)が一回上り切って、また降りて、また上ってきてを繰り返し、
僕を二回ほど追い抜いていきましたが(笑)、
とてもじゃないけど、張り合えません。

ゴールして、展望レストランのテーブルに福澤さんと座る。

出された冷たい水を飲み干す。
あの時の水の味は忘れないだろうなぁ。

福澤さんが「この景色は自分の足で稼いだ景色だよ」と言ってくれた。

外を見る余裕なんて、正直なかったが、
福澤さんのその言葉で、ハッと気が付いた。
確かに素晴らしい眺めだ。僕は、まだアメリカにいるんだなぁって。

水のあとには分厚いステーキが出てきた。
最初は気づかなかったけど、よく見ると「東京直行」の文字。
最後までしんみりとは終わらせてくれないウルトラクイズだった(笑)

実は、あのステーキはもう冷めているから、ということで、
収録後、焼き立てのステーキを出してくれた。

「MOOくん、お疲れ様。ウルトラクイズは楽しかった?」と
福澤さんに訊かれた。
「もちろんです」と僕は答えた。
「また来年会えたらいいね」と言い残し、
福澤さんやスタッフさんたちは慌ただしく去っていった。

ステーキを堪能し、着替えを終えた後、
ウルトラの旅の間ずっとお世話になっていたツアコンの方の元へ。
このままロスに向かい、一泊して翌日成田に向かうとのこと。

そうか、もう終わったんだなぁと思うと、空港に向かう車内で寂しくなった。

「また来年、一緒に旅ができたらいいね」
「また来れるように頑張ります!」
そんな言葉を交わし、アトランタの空港でツアコンの人と別れた。

ていうか、ロスまで一人!?

そう、ロスに現地スタッフが待ってるからということで、
実は一人で向かわなきゃいけないのです(笑)

当時はろくに英語もしゃべれないし、アメリカ初めてだったしでまあ不安だったけど、
何とかロスでスタッフに会うことができた。

が、スタッフ、アメリカ人だし!!!(笑)

外はもうすっかり夜。
そのまままっすぐホテルに向かった。

翌日には帰るんだなぁ・・・・。この時初めて、自分のウルトラクイズが終わったことを
本当に実感したのだった。