今日は成人式。
新成人の皆さん、おめでとうございます。
恒例のサントリーの新聞広告、伊集院静氏の今年のメッセージを紹介
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大切なものを抱いて進むんだ。
成人おめでとう。
今日から大人と言われても、君たちには実感がないだろう。
私も同じだった。むしろ大人になんかなりたくないと思った。
大人になることは、何かを失う気がした。だから、私は大人と呼ばれ
るようになってもひとつだけ守り続けようと思ったものがある。
それは子供の頃からずっと大切にしていたものだ。
大切なものって? それはこれまで君と歩いてきたものだ。
好きな音楽でも、ヒーローでも、詩でも、友だちでもいい。
ランニングが好きなら走り続ければいい。大切なものを手離せば、
君自身を失うことになるんだ。それが君の個性だ。
大人になることは辛いかって? そりゃ少しは辛いさ。苦しい時も
あるさ。私も何度もくじけそうになった。でも、今ならわかる。
皆、二十歳の時、同じように悩み、苦しかったことが・・・。
失敗の中で学んだ。自分一人が良ければいい生き方はダメなんだ。
お金で手に入るものは薄っぺらなものだ。卑しい行為はダメだ。
大切なものは品性だ。ひとつひとつ学んでいけば、いつか誰かのために生きることができる素晴らしい自分に出逢えるはずだ。
君にできるかって? 勿論!
君には時間がある。時間だけが君たち皆に、唯一、平等に与えられ
た可能性なんだ。可能性を信じて進むんだ。
そして疲れたら、君とひととき、グラスを交わそう。
二十歳の君に乾杯。
伊集院 静
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成人の日が1月の第2月曜日に変わって久しい。
いつの時代も若者の旅立ちの一歩は社会を勇気づける。
昨年熊本地震で被災した多くの自治体でも今日、新成人の力強い決意の言葉が響いた。
仮設住宅で不便な生活を強いられている人
帰省して、被災し変わり果てた古里に思いを新たにした人も多かったのではないか。
未来を見つめる若者の輝いたまなざしに復興の大きな力を感じたのは私だけではあるまい。
この人生、大変だけど、一歩一歩前に進みたい。
新しい仲間と乾杯( ^^)/▽▽\(^^ )
本日は以上です。