あれから4年。計り知れない深い悲しみと傷跡を残した東日本大震災。
吹く風はたしかに5度目の春の訪れを告げていますが
今なお、約23万人もの方々が避難生活を強いられ
多くの人々が心に癒しきれない傷を負ったまま
生活復興もまだ道半ば。
私たちは、時間の経過とともに日常の生活にとりまぎれ
そうした過去や人たちに思いを馳せることが少なくなっていきます。
そして、いつしか、何ごともなかったかのように日々をすごすようになっていきます。
震災被害の何万何千通りという死に
それぞれが引き裂かれる思いを感じている人たちや家族がいて
悲しみに耐えているのです。
そう考えると震災被害の本当の「重み」がわかります。
もとより大きな災害や不慮の事故などに見舞われたとき
周囲がどれほどの災難にあった人たちの心中を汲み取り
辛さを分かち合いたいと望んでも、実際に経験していない以上
そうした方々の本当の気持ちは解せない。
しかしそれでもできることがあります。
それは、いつまでも忘れないこと。
その出来事を風化させず、困苦に耐えている人たちのことを思う気持ち。
そして、犠牲になられた方々の分まで真面目に一生懸命前向きに生きること。
毎年来る、3.11という今日この日を私たちはいつまでも忘れてはなりません。
合掌