干支 | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

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勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

今年の干支は 「」、 来年は「」。


今日は “ 十二支の始まり ” の おはなし。


むかーし、むかしのはるか昔、ある山に神さまが住んでいました。

ある年の暮れ、神さまは動物たちに お触れを出したんだと。

「動物たちよ、元旦の朝に集まりなさい。

一番はやく来たものから順番に十二番目のものまでを、その年の守り神にしてあげよう」

神さまから大事なお役目をもらえるというので

動物たちは 自分こそ一番のりだと はりきって元旦を待ちました。

「ちょいと、ちょいと ネズミどん」  「なんだい ネコさん」

「神さまのところに行くのは いつだったっけ?」

「あれネコさん、忘れたの? あんまりはしゃぐからだよ。

あのね、神さまがおっしゃったのは 正月の二日だよ。」

ネズミはわざと一日おくらせて こたえました。

ウシは、前の晩からごそごそ支度をしました。

「あれ、もう出かけるの ウシさん?」 ネズミが聞きました。

「ああ、わしはのろいからね。今から行けばちょうどええ」

それを聞くと、ネズミはそっと ウシの背中に飛び乗った。

ウシの背中は ゆうら ゆらゆら。 

ゆりかごのようで、ネズミはうつらうつら・・・。

やがて 朝になり 神さまの門が ぎぎぃ と開いた。

門の前で待っていた ウシが、「よっこらしょ」 と立ち上がったとたん
ちゃっかりとネズミが先に飛び込んだ。

「一番のりだ!」

やれやれ、ウシは二番だった。

トラは 足の早いのが自慢さね。

でも、前の晩から門の前にいた ウシやネズミにはかなわねえ。

ウサギも 足は早い。 いざとなったら だれにも負けるもんか。

ゆうゆうと出かけたが、これが油断というもの。

一番にはなれなかったんだと。

「わしは地面をごそごそするのは ごめんだね。

 いつものように 雲で行く。 ヘビどん、いっしょに いかんかね?」 タツがヘビに言った。

「私も みんなが通る道は 踏んづけられそうで いやだ。 

でも、雲はもっとおっかねえ」

ヘビは草むらの脇道を するする 行ったんだと。

ウマ、ヒツジ、カメ、シカ、キツネたちは一緒に出発した。

でも、お互いに ぶつかったり つまずいて ころんだり・・・。

そこを うまくすりぬけて 神さまのところに着いたのは  ウマとヒツジだけだった。

「イヌどん、やーい どこへ行くの?」

「おっ サルどんか。 どこって おめえさんと同じとこだ」

「ほぅ、そうか。 神さまのところか。 いっしょに行くべ」

「やんだ、 おめぇはすぐ ひっかくだもの」

「なにを! イヌどんこそ すぐに噛み付くでねえか!!」

「まてまて、おめぇたち。正月そうそう喧嘩なんか すんな」

止めに入ったのは、ニワトリだった。 「もうちょっと なかよく行けねぇのかよ」

イヌとサルを並べると すぐ喧嘩をするので、あいだに ニワトリが入って行ったんだと。

イノシシも早いのなんの・・・・。

ところが意外にも イノシシは ビリ だった。

「本当は、トラどんの次ぐれぇには入れたのになぁ。

勢いつけすぎて 門の前を通り過ぎてしまったんだよ」

イノシシが飛び込んで十二の頭数がそろったところで

ぎぎぃと門は閉まったんだと。

「おお、集まったか。 ごくろう ごくろう。 

では、約束した通り、一番はネズミ。 

それからウシ・トラ・ウサギ・タツ・ヘビ・ウマ・ヒツジ・サル・ニワトリ・イヌ・イノシシ と決めよう」と

 神さまが言った。 

これが 十二支のはじまりってわけだ。
 

 

 


さて、ネコは次の日 神さまの門をたたいたんだと。

「なんだ、いまごろやって来て おそい おそい」 神さまは笑った。

「さては ネズミのやつ、うその日を教えたな」

それ以来、ネコはネズミを見ると 追いかけるようになったんだと。

 

 

 

 

 

因みに亀は「ネズミ」です!(^_^;)

こうしてネコは十二支に入れなかったが、やはり十二支の仲間に入れなかったのが

神さまのお触れを知らなかったイタチ。

「神さま、おらんとこへはそのお触れというのが来ていませんでした。

それでは不公平です。もう一回やり直してください」 そう言われて 神さまは困ってしまった。

「イタチどん、一つ相談だが、一年に12日だけ、お前さんの日にしてやるがどうじゃ。

月の最初の日をお前さんの日にしてやろう」

「神さま、一年でたったの12日だけじゃつまらんが、でも我慢します。

それをイタチの日にしてください」

そう言われて神さまは困ってしまった。

 そうしてやりたいが、またそれが騒動の元になる。

「どうだ、イタチの上に “ つ ” を付けて、つ・い・た・ち で どうだ。それがお前さんの日だ。

だが これは内緒だぞ」

イタチは「つ・い・た・ち、 つ・い・た・ち」 と何回か繰り返していたが

 「神さま、“ つ ” が気になりますが、でも ないよりはいいから 我慢します」

それが、月の始めの一日になり、この日が イタチの日なんだと。


この十二支の話が広まって巷では

時間や日にちを間違えていた人を「あの人はネコ年だわ」 と 言うようになったんだと。


おしまい。。。




本日は以上です。

 

 

 

 

 

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