たとえば企業は
年間や上(下)半期、四半期等の売上や利益計画を決めます。
しかし今は
そういった計画や目標が大幅に狂うことも珍しくない時代です。
世の中がそれだけ激変しているということだろうと思います。
ですから
年初はある程度大雑把な目標を立てておいて
その都度変化に応じて計画を変更するという経営者も多いようです。
また、目標や計画が達成されなくても困らない準備をしておくのです。
計画通りに運ばないことを困ると感じる人もいるでしょうが
「かえって面白い」 という人もいます。その方がやりがいがあると感じているのでしょう。
一部の狂いもなく進まなければいけない性質の仕事は別にして
普通の会社の仕事は、計画が狂うことが大きな喜びにつながることだってあるようです。
たとえば売上目標の三倍売れたら、それは嬉しい誤算でしょう。
でも一方で、その逆もあります。
目標の半分もいかないことだってあるかも知れません。
好む好まないにかかわらず、時代はそういう状況になってきているのです。
過去、野村監督等の野球が開花したのも時代を象徴していたように思います。
管理野球、これは計画を立て計画通りに進め、計画通りに勝っていく野球です。
いまはどんなに緻密な計画を立てても、その通りにはなかなかいきません。
なぜ、いかなくなったか。
人々の心が変わってきたように思います。
決められた計画に沿ってやるのはつまらないと思い始めたのではないでしょうか。
野茂を筆頭に
最近ではダルビッシュといった数々の有望な野球選手が大リーグへ行き活躍するのを
誰が予測したでしょうか。
これは野球に限らずサッカー選手等でも同じことです。
「自分がこのチームのエースだから責任がある」 などとは考えません。
自分の可能性を試せるのなら、その方が面白そうなら、そっちへいってみよう。
こういう傾向が社会全体に見られるのです。
これは人々が自分の人生を愉しむ姿勢を持つようになったことだと思います。
一度限りの人生を思い切って生きてみたい。生きがいをとことん追求してみたい。
一流企業の幹部が突然会社を辞めて居酒屋を開業し
元スポーツ選手が国会議員になると言い出したりするのも
人々の心が生きがい追求型に変わってきたことを物語っているのではないでしょうか。
いま世の中が、なんでもありになっているのはこういう理由からのように考えます。
過去の経験からくる読みは当たらなくて当然なのです。
計画には過去の経験が加わります。
だけども、経験が生きないのですから計画通りに運ばない。
困ることですが、面白くもあります。
いまはそんな時代のようです。
本日は以上です。