突然ですが
今日は 日本むかし話です('-^*)/
昔、むかし、あるところに素直で正直者の男が住んでいました。
男は朝から晩まで働けど働けど貧乏なので観音さまにお祈りをしました。
すると、夕方暗くなった時、観音さまが目の前に現れ、こう言いました。
「あなたは、このお寺を出るとき、転がって何かをつかみます。
それを持って西へ行きなさい」
すると男はお寺を出たとたん転んだひょうしに1本の藁(わら)をつかみました。
観音さまのおっしゃるとおりだ!と思い、手にした藁を持って西へ歩いていると
アブが飛んで来たので、男はアブをつかまえると藁の先に縛りつけ
またしばらく歩いていると、泣いている赤ん坊がその先のアブを見て泣きやみ
その嬉しそうな様子を見て男は藁を赤ん坊にあげました。
代わりにその子のお母さんから男はミカンを三つもらいました。
ミカンを三つ持って、男はさらに西へ歩きました。
しばらく行くと、娘さんが道端で苦しんで水を欲しがっていたので
男は自分がもらったミカンを全部あげました。
じきに娘さんはよくなり、お礼にと、男はきれいな絹の反物をもらいました。
その反物を持って歩いて行くと、今度はサムライと元気のない馬に出会いました。
男が持っていた美しい反物を見て、サムライは馬と交換するよう言うと
その反物を持って去って行きました。
男は夜通し馬の面倒をみてやると、朝にはすっかり元気になっていました。
馬を連れて一緒に西へ歩いて行くと、町のお屋敷の前で呼び止められました。
そのお屋敷に住む長者さんが、馬を見てたいそう気に入り男を屋敷に招き入れました。
長者の娘さんが男にお茶を持ってきました。
なんと、その娘さんは男がミカンをあげで元気を取り戻した娘さんでした。
長者さんは、不思議な縁と男のやさしさに心うたれ、娘のお婿さんに迎えました。
そして男は長者さんのあととりとなり、その後も男は生涯、藁(わら)1本粗末に
することはありませんでした。
村人からは、「わらしべ長者」と呼ばれました。
めでたし、めでたし。
男は藁(わら)1本から近在近郷に知らぬ者のない大長者になったというこの
「わらしべ長者」 という昔話。
我が身に起きることを素直に受け入れ、求められるものに対しては執着しないで
相手の喜びに感謝して手放す。
そして差し出されたものはありがたく受け取る。
「とらわれないこと」 の幸せを見せてくれているのかもしれません。
亀吉@まず自分から差しだす気持ちが大事ばい(*^▽^*)
本日は以上です。