ぼやけてしまっている、いまの政治と日本! | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

先週、野田政権は消費税増税を柱とする

税と社会保障の一体改革を推進する態勢強化のために

内閣改造を行いました。

 

野田首相は、年頭の記者会見で

 

「ネバー、ネバー、ネバー、ネバー・ギブアップ!」 と

かつての第二次世界大戦時のイギリスのチャーチル元首相の言葉を持ち出し

2015年度までに消費税率を現在の5%から10%に引き上げることを

目指している決意を強調したのです。

 

これに対して、国民をはじめいたるところで反対意見が多い。

 

税と社会保障の一体改革を行うということなのに

社会保障については触れず、消費増税ばかりが議論されているからです。

 

社会保障とは一体何か

 

これからの社会保障はどうあるべきか、国民には伝わっていないし

マスコミも具体的な報道をしません。

 

日本の国家予算は現在、税収と歳出のバランスが大きく崩れています。

 

税収41兆円に対して、歳出は92兆円!

普通の企業なら完全に倒産です。

44兆円もの国債、つまり借金をして

そのツケを将来の世代へ先送りしているのです。

 

今やるべきことは、税収を増やし、歳出を減らすことは明らか。

 

税収を安定的に増やすにはもう消費税しかない。

歳出を減らすには、福祉、医療、教育、地方交付金などの

社会保障を削減しなければならない。

 

しかし、現在の経済状況のなかで、医療負担費を引き上げる

 

年金の支払いを遅らせる、などと言えば国民から総スカンを食う。

政府としても厳しい決断ではありますが、そんな日本に誰がしてきた!

と批判ぜずにはいられない。

というのが今の国民感情ではないでしょうか。

 

いま、国家権力というものが力を失い、ぼやけてしまっています。

 

肝心なところでは、本質的なことに触れず無難なところでお茶を濁している。

そんなことが長く続いてきた結果、悪循環になって

日本全体がぼやけてしまっているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

本日は以上です。