明治初年
水前寺御茶屋(水前寺成趣園)は細川家のもので
細川候の許しがなければ誰も立ち入れなかったころ
1人のアメリカ人が園内に出入りできる特権を得ていた。
熊本洋学校教師のジェーンズである。
明治4年(1871)から9年まで
熊本城跡の古城(現第一高校)に開設された熊本洋学校に招かれ
英語、数学、地理、歴史、物理化学、天文、地質の各学科を1人で教えた。
ジェーンズは妻と2人の子供たちとたびたび水前寺成趣園に遊び
昼食をとったり、時には腕利きの料理人が造った夕食を園内に運ばせ
ゆっくり時間をかけて楽しんだという。
後に、水前寺で過ごしたひとときを
「肥後に滞在した日々の中で一番楽しい時だった」と回想している。
(『ジェーンズ 熊本回想』)。
★洋学校教師館・ジェーンズ邸 (県指定文化財)
現在は水前寺成趣園の東側に移築されている。
この洋学校教師館はジェーンズが居住していたことからジェーンズ邸とも言われている。
この建物は、長崎から招かれた大工によって建てられたコロニア風木造二階建てで
ベランダの天井には菱組みが用いられ
柱頭にはブドウの図柄が彫り込まれており
熊本県内で現存する洋風建築としては最も古い。
訪れたこの日は
実はこの隣にある「夏目漱石第三旧居」へ。
以前記事の取材で行ったついでに立ち寄ったので
あまり深くは観ていない。(・・。)ゞ
ただ偶然にもウエディングの撮影で、こんな風景に出くわした。
おしあわせに・・・(^_^)v
本日は以上です。