肥後細川藩初代忠利公が鷹狩のおり、渾々と清水が湧くこの地を殊の外お気に召され
お茶屋として作事されたのが始まりである。
後、綱利公の代に大規模な作庭がなされ、桃山式の優美な回遊式庭園が完成
陶淵明の詩(帰去来辞)より成趣園と命名された。
1929年(昭和4年)12月17日に
『水前寺成趣園』として
国の名勝および国の史跡に指定される。
加藤家の後を受けて寛永九年十二月九日に小倉より熊本に入城された
細川家初代の藩主である。
肥前有馬の乱を平定されたほか文武両道に秀れた事蹟を残されている。
特に水前寺成趣園の創設者でもある。
肥後細川家初代藤孝公(1534~1601)は
清和源氏足利幕府官領の流れを汲む武人で
将軍家を補佐し織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三氏に仕え重用された。
足利将軍家の有識故実に精通し、武芸百般にも通じた一流人でありながら
和歌・茶道・能楽等に堪能で文武両道の教養ある文化人でもあり
近代歌学の祖と称され文化の伝統を今日に伝える。
また、二百年以上続いた江戸幕府の礎に貢献され太平の世の功労者と称されている。
細川忠興公の父で、細川忠利公の祖父にあたる。
先日あった流鏑馬の様子はこの方
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薪能は毎年8月第一土曜日夕刻
、出水神社夏祭りの御神事として行われる能で
幽玄の世界は一幅の絵巻物のようだという。
訪れたこの日は、4月6日
まだ桜が咲き誇っていた。
春の午後
散歩するには気持ち良い麗らかな陽気だ。
お茶屋や食堂・お土産屋が並ぶ。
店先で休憩ができるようになっている。
その先には能楽堂がある。
≪古今伝授の間≫
★熊本県指定重要文化財 古今伝授の間
今からおよそ四百年程前、京都御所の中に建っていたもので
後陽成天皇の皇弟 桂宮智仁親王の書院を兼ねた茶室である。
この部屋で、細川家初代の細川幽斎公が桂宮智仁親王に
「古今和歌集の解説の奥儀」を伝授された由緒深い建物である。
大正元年に水前寺公園の現在の地に昔の型どおり移築された。
この場所は細川藩時代藩主の「酔月亭」があった場所である。
ここでは、一般の人も茶室の中から庭園を見ることができる。
抹茶と和菓子のセットが有料で提供されており
庭園の景色を静かに眺めながらお茶する。
この茶室から見る成趣園の風景が最も良いとされている。
なんとも風情がありいいものだ・・・。。。
唯一今では、この場所からだけが、園外のビル・建築物等が
見えないようになっているということだが
何故か遠くに県庁の建物が少し・・・・・見えてるし、、、
その茶室の外にもこのようなお茶席が設けられている。
ここで提供されている抹茶セットの和菓子
、わざわざ遠方から取り寄せる人もいるほど人気の和菓子らしい。
この「古今伝授の間」、池を挟んだ向かい側から
熊本にお越しの節は、ぜひお立ち寄りくださいまし・・・。。。
本日は以上です。