《熊本市植木町》
円台寺は
比叡山延暦寺の末寺で、豊後国守護の大友能直(よしなお)によって
鎌倉時代初期に建立したとされている。
その後、応仁2年(1468)に再興され、大永6年(1526)に大友義鑑(よしあき)が、改修したという。
かつての参道は今も残っており、その左右には36坊が建てられていたと推定されており
また、白山(はくさん)宮跡があることから、円台寺が修験道の道場であったことを示している。
円台寺の麓にある「菱形の池」、湧水池から
円台寺への上がり口に、かつての細い参道があり
その左右には
火山灰がたい積してできた凝灰岩の崖に阿弥陀三尊像や阿弥陀如来像をはじめ
多くの石仏が彫られている。
この磨崖仏は、1297年 鎌倉時代に造られたと伝えられている。
★県指定史跡の円台寺磨崖仏像群
現在、大小170ほどある磨崖仏郡が残っているが
昔は500ほどあったといわれている。
見事な技が凝縮され彫り込まれたこれらのなかには
今もかすかに彩色の色が残っているものがあり
永い時を超えて作者の心が伝わってくるようだ。
本日は以上です。