ホテルの語源については、以前書きました。⇒ こちら
今日は、ホテルの発祥について少し書いておきます。
今から約4000年前、古代バビロニア時代といわれています。
近代ホテルはやはり、ヨーロッパのホテル王といわれる
セザール・リッツでしょう。
日本にもリッツ・カールトンホテルがありますから、
名前はご存知の方も多いと思います。
1850年、スイスの山の中に生まれた彼は、17歳のとき、
パリの有名なレストラン the Voisin のウエイターとして
始めて世に出たのですが、そこの支配人がリッツの
才能を見いだし、徹底的に仕込み20歳で支配人に
抜擢したといいます。
『客は常に正しい』 という理念を植えつけられた
のもその当時だといわれています。
これは、後にリッツの経営理念となっていますし、
アメリカのホテル王、エルズワース・M・スタットラー
のホテル経営の哲学にもなっています。
その後スイス、フランス、イギリスなどのホテルで
活躍するのですが、彼の行く先々で新しい企画
斬新なアイデアで高い評価を得たのです。
1889年、ロンドンにサボイ・ホテルがつくられたとき、
総支配人となり、偉大なる料理人オーギュスト・
エスコフィエを呼んで、このコンビが当時イギリス
のみならず、ヨーロッパで高い名声を博したのです。
1898年、当時各界の著名人やファンが絶大な後援
をして、彼の思いどおりのホテルをパリにつくらせた
のが、有名なリッツ・ホテルです。
一貫した経営哲学『お客は常に正しい』といいう言葉、
そして斬新なアイデアや気配りの素晴らしさは、今も
なお多くの人々の心の中に生き続けて行います。
リッツを出せば、スタットラーも出さないわけにはいきません。
また、近いうちに書きます。
ということで、ボクの今日のランチは、
小さいホテルで提供している、無料朝食ののこりもの・・・。
本日は以上です。