皆さんこんばんは。
恒例の夜中の本紹介。
「鏡じかけの夢」 秋吉理香子
新時代のイヤミス作家の筆頭である秋吉さん。
どの作品もイヤミス感は別として面白い印象。
さて今作はどうでしょうか?
五話からなる連作短編集です。
ヴェネツィアから流れ着いた一枚の鏡が全作品に登場します。
その鏡は磨いた者の願いを叶えると噂されている不思議な存在。
大正から昭和にかけて、その鏡と関係した人物の物語が描かれます。
脳病院の看護婦と入院している奥様、昔気質な鏡研ぎ職人と美青年、人気舞台女優と財界の黒幕など、鏡に魅入られた人々に訪れる、愛憎に塗れた運命の行く末を描く物語。
今作もどれも破綻する事なく面白いです。
まーこのレベルは秋吉ワールドなら普通かな?
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