これだよ!辻村さんの持ち味は(「琥珀の夏」 辻村深月) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

今夜は本と寒い。

 

今週は寒さもあり撃沈ですね。

 

折角前半良かったのに、結局同じ位になります(あるある)。

 

それでは恒例の夜中の本紹介。

 

「琥珀の夏」 辻村深月

 

久々の辻村ワールド。

 

本屋大賞を受賞した(かがみの孤城)が、世間の評判は高いけど、個人的には余り面白味を感じてなかった。

 

全作読んでるけど今の所私の辻村ベストは(ゼロ・ハチ・ゼロ・ナナ)なんです。

 

さて今作はどうでしょうか?

 

物語の冒頭カルト団体が以前使っていた土地から女児の白骨が発見されます。

 

主人公は女性弁護士で、小学生の時、何度かそのカルト団体の夏合宿に参加した場所でありました。

 

発見された白骨はそこで仲良くなった子のものではないかと胸騒ぎを覚えます。


そのタイミングで弁護士事務所に、発見された白骨の身元を確認したいという依頼があり、弁護士として団体と接触することになります。

 

対応したのは団体婦人部の女性代表は、何と主人公が昔合宿で仲良くなった人物でした!

 

当時の優しさを微塵も感じさせない冷え切った態度の女性に困惑する主人公。

 

最後に会ったあの夏合宿から30年、彼女に一体なにが起きたのか?

 

そして発見された遺体は誰なのか?

 

という物語。

 

おー面白い!

 

久々に深月さんの持ち味である、ちゃんとしたミステリーです。

 

宗教関係の物語が個人的に好きなのもあるけど、最後までグイグイ引き込まれます。

 

ミステリーの部分もちゃんとしているし、出てくる人物達の心の闇にも切り込んでいます。

 

遂に(ゼロ・ハチ・ゼロ・ナナ)を超える作品に出合いました。

 

辻村さん後期の代表作の一作になるのは間違いないです。

 

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