意欲作ではあるが今一つ伝わるものが無かったかな?(「夜が明ける」 西加奈子) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

恒例の夜中の本紹介。

 

「夜が明ける」 西加奈子

 

直木賞受賞作(サラバ)以来の長編作品。

 

さてどうでしょうか?

 

主人公は何処にでもいる高校の青年。

 

父親の影響で古い映画を観る事が趣味の持ち主です。

 

15歳の時、 身長191センチの同級生と青年と出会います。


アキは母親にネグレクトされていて吃音でもある。

 

しかし主人公が大好きな映画の主人公、アキ・ハイネケンにそっくりだったので、意気投合し、あだ名もアキと呼ぶようになり、彼自身もアキになりきる高校生活を送り人気者となります。

 

暫くすると主人公の父親が無くなり、一気に生活が苦しくなります。

 

後の主人公はテレビ制作会社に就職し、 アキはアルバイトをしながら劇団に所属する生活となります。 

 

お互いが、 焦がれて飛び込んだ世界は理不尽に満ちていて、 二人は少しずつ、 心も身体 も、 壊れていきます。

 

果たして二人の未来は?

 

と言う物語。

 

長かった!

 

先ずはそう感じてしまった。

 

流石西さんなんで、退屈する事なく最後まで読めたんだけど、長くは感じてしまった。

 

そして若者の貧困や生きづらさがテーマなんだろうけど、今一つグッとくるものが無かった。

 

そういう重いテーマでなく、生まれも環境も性格も違う若者二人の人生みたいな小説の方が良かったんじゃないかな?

 

若者の生きづらさとかは朝井リョウの方がリアル感あるしね。

 

西ワールドはもう少し軽快さがあった方が、らしい気がしました。

 

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