女性は母と娘の二種類に分けられる(「母性」 廣木隆一監督) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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今週は小説が原作の邦画紹介特集週間。

 

三日目は湊かなえの原作。

 

「母性」 廣木隆一監督

 

映画化もされた(告白)で大ブレイクし、イヤミスと言うジャンルを確立した湊さん。

 

その後も何作も映画化され、映画との相性は抜群!

 

さて今作はどうでしょうか?

 

冒頭女子高生が首を吊って自殺し遺体で発見されるシーンから始まります。

 

娘の母親は(精一杯愛情を与えて来たのに、何故?)とインタヴューに答えます。

 

ここで物語は過去に戻ります。

 

主人公は優しくて愛情深い母親に育てられ幸せに育ち、結婚し一人娘を産み幸せな家庭を築いています。

 

自分が母親から与えられた愛情を娘に同じ様に与えています。

 

ある日主人公の母親が森の中の新居に泊まりに来た日、嵐が直撃し庭の木が倒れ家が火事になります。

 

その際に主人公は母親を救おうとするのですが、母親は自分は良いから娘を救う様にと言われその通りし母を亡くします。

 

家も失った主人公は夫の実家にお世話になる事になるのですが、義母の想像を超えるイビリの日々に、主人公の娘は反発をするものの、主人公は何も言わず我慢して暮らしていきます。

 

そんな母親に何か違和感を感じ出す娘。

 

母と娘の未来は?

 

と言う物語。

 

原作は既に読んでます↓

 

母性など本来は存在しない(「母性」 湊かなえ) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら (ameblo.jp)

 

その時も同じ感じ方をしたのですが、ミステリーでは全然ないです。

 

でも映画化も冒頭に自殺の場面を入れ、如何にも観客をミスリードする姿勢がありあり。

 

別段要らないのでは?

 

と感じます。

 

その点を気にしないとすれば、主人公役の戸田恵梨香の異常な母親の演技は気味悪いほど素晴らしいし、娘役の永野芽郁も安定した演技。

 

妻と夫の母親役をした大地真央と高畑淳子も。真逆のベクトルの君の悪さを完璧に演じてます。

 

なのに作品として余り印象に残らないのは残念。

 

何かが足らんのでしょう。

 

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そしてこちらが原作です↓