今週はジャンル分けが難しい映画紹介特集週間。
二日目はヴェネチィア国際映画祭で話題だった一本。
「ボーンズ・アンド・オール」 ルカ・グァダニーノ監督
ルカ監督は(君の名前で僕を読んで)で名が知れ渡り、何とダリオ・アルジェントの超名作(サスペリア)のリメイク作を撮った摩訶不思議な監督。
今作も観る前から危険な香りのする作品。
さてどうでしょうか?
主人公は父親と二人と暮らす18歳の少女。
ある日、欲望が押さえきれず同級生の指を嚙んでしまい、父親にも愛想をつかれ家を追い出されます。
自分の根っこを知る為、顔も覚えていない母親に会いに行く旅に出ます。
そこでまず知り合ったのが同族だという人食いの怪しげな親父。
そこで世界中には同じ欲望を持つ同族が居る事を知るのですが、存在自体が気味悪く一緒に暮そうという親父の元から逃げ出します。
次に知り合った同族は若い青年。
同じ宿命を背負い、初めて自らの存在を無条件で受け入れてくれる相手を見つけ、次第に二人は求め合います。
紆余曲折ありながらも、穏やかな日々を送る二人。
しかし逃げ切ったと思った同族のオヤジが二人に迫って来ていました。
果たして二人の運命は?
という物語。
人喰いというカニバリズムを描きながら、最後は青春映画の風味もするロードムービー。
これは中々良い画画ではないだろうか?
勿論設定が設定だから観る人を選ぶだろうが、ぜひ見て欲しい一本です。
クリックしたらアマゾンに飛びます↓