今週はLGBTQ洋画紹介特集週間。
最終日は実在の人物がテーマの映画。
「スワンソング」 トッド・ステイーブンス監督
実在したゲイのヘァメイクアーティストにしてダンサーのパトリック・ピッツマンバーガーが元となった映画。
何でも監督自身が、パトリックがショウで踊っている姿を実際に見て衝撃を受け、何時か映画にしたいと思っていたそうです。
さてどうでしょうか?
物語はオハイオ州の小さな町にある老人ホームから始まります。
主人公はそこに暮す、我儘なゲイの親父。
かつてはヘアメイクのアーティストとして町一番の実力を持ち、立派なお店を構えていたのですが、恋人の死、弟子の裏切りにより気力を無くし、現在は生活保護を受けている状況です。
かつて30年以上ヘアーメイクをしていた親友で顧客であった女優の訃報が届きます。
仲違いし疎遠になっていたのですが、主人公に遺言を残していました。
弁護士が訪れ(死に化粧をお願いしたいと)いう遺言を伝え、報酬は150万との事。
初めはケンモホロロに追い返すのですが、静かだった心に小さな火が付き、かって暮らしていた街に向かう事にします。
ヒッチハイクや途中で知り合った人や再会した人と繰り返す事で、昔の自分を思い起こす事になります。
果たして無事に遺言を遂げる事が出来るのか?
という物語。
中々滋味深い映画でした。
ある程度の年齢になった人物なら、性的嗜好関係なく、自分の人生を振り返って、色んな感情が沸き上がる鑑賞後だと思います。
全く平坦な人生の人も多いと思うけど、山あり谷ありの人も少なからずいる。
どちらが幸せなのかは決めれないけど、色々あった方が案外死ぬときは楽しいのかもしれないですね。
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