歴史書としては良いけど小説としては今一つかな?(「熱源」 川越宗一) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

またもや延長。

 

幸い豊橋現状維持なんだけど、今日60人とか出てたから、変更あるかもね。

 

もうやる気全然ないです。

 

嘆いても何も変わらないので夜中の本紹介。

 

「熱源」 川越宗一

 

今作はデビュー二作目にしていきなり直木賞受賞したシンデレラ作品。

 

要約GET出来たのでさっそく読みました。

 

物語の舞台は明治維新以降の樺太(サハリン)とその周辺の地区。

 

二人の主人公の視点で物語が描かれます。

 

一人は樺太で生まれたアイヌ人の青年。

 

村一番の美人を妻に貰い、ズーッとこの土地で生きていくと思っていた矢先に、開拓使たちに故郷を奪われます。

 

その上、天然痘やコレラの流行で妻や友を失くしてします。

 

新たなる人生を構築するために一人息子と再び樺太に戻る事になります。

 

もう一人の主人公は、リトアニアに生まれたものの、ロシアに占領され母国語を話す事さえ禁じられた青年。


みの覚えのない皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られてきます。

 

日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人の二人が、樺太で出会う事になります。


果たして彼ら二人の運命とは?

 

と言う物語。

 

アイヌの歴史を知る書物としては入門編として面白いと思うけど、小説としては今一つに感じた。

 

アイヌ民族の苦難を描いた本は過去の何冊か読んでますが、もっと詳細に書かれていたし、痛みが物凄く伝わる内容だった。

 

それを読んでると、ザッと歴史をなぞったかの様な展開は薄く感じてしまいました。

 

ただ二作目でこれだけ重厚な小説を書けるのは凄いと思う。

 

今後もっと凄い作品を書ける人だというのは間違いないと思います。

 

期待してます!

 

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