漫画原作の時から大風呂敷の傾向はあった(「風はずっと吹いている」 長崎尚志) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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皆さんこんばんは。

 

新しいPC何とかGET出来ました。

 

待った甲斐あり、5000円ほど安くなりました。

 

現在のPCを買ったのが10年ほど前なんで、あの頃支流だったディスクトップのPCが、今やノートに押されて亜流になっているのに驚きです。

 

なのでディスクトップはゲーマ用の高性能の高いのしかなく、安いのは本と一部だけしかない。

 

その中で最安値でも60000円なんで、昔に比べると底値は上がりました。

 

届くのは三日後だけど、何はともあれ買えて良かった。

 

来週は確定申告三昧でしょう。

 

さて恒例の夜中の本紹介。

 

「風はずっと吹いている」 長崎尚志

 

大人気漫画家・浦沢直樹氏とのコンビで多くのヒット作を生み出してきた原作&プロデューサー長崎さん。

 

突如として作家に転向し、既に10作ほど出しております。

 

四作ほど読んでますが、少しづつ面白くなってきている気がしました。

 

さてこの最新作はどうでしょうか?

 

冒頭広島の森の中で、民俗学を学んでいる学生が人骨を発見するシーンから始まります。

 

全身の骨が一体と、頭蓋骨が一つ発見され、警察が調べると、全身の骨の方は60代位の白人の女性、頭蓋骨の方はアジア系の男性と判明します。

 

広島県警の刑事である主人公は捜査を開始します。


ここで時代は大きく遡って、原爆が落とされて以降の焼け野原の広島が舞台となります。

 

原爆で身内を失い住むところも失った孤児達が集団と成り何とか生き残っていました。

 

来栖という少年をリーダーに、靴磨きやかっぱらいをしながら必死に生きていたのですが、ある時、人間の頭蓋骨が高値で売れることを知り、一気にその商売に傾倒していきます。

 

この過去の商売が現在の事件に繋がっていきます。

 

果たして事件の真相は?

 

という物語です。

 

前半はメチャワクワクします。

 

先が知りたくて仕方ない程。

 

でも後半広げた風呂敷が上手く畳めてないと言うか、つじつまこそ合っているけど、謎の提起の大きさ比べて、結果が小さすぎる感じ。

 

よくよく考えると、浦沢漫画の(モンスター)も(21世紀少年)も、前半と後半の温度差がハンパなかったし、結末も今ひとつ腑に落ちなかった。

 

これこそが長崎さんの弱さかもしれない。

 

偉そうな事言うけど、何時か凄いの書いてくれそうな気がするので苦言です。

 

畳める風呂敷でじっくりとお願いします。

 

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