汗ばむくらいの午後。
少し捻じ曲がった恋愛映画を撮らせたら今や一番の今泉監督作品を観ました。
「his」 今泉力哉監督
(愛がなんだ)(mellow)(アイネ・クライネ・ナハトムジーク)と、形の違う現代の恋愛模様を描き続けている今泉監督。
ズバリ今作はゲイ同士の恋愛。
さてどうでしょうか?
大学時代に出会い熱烈な恋愛関係となった男性二人が主人公。
就職を前にして突如片方から別れを切り出され別れる事になります。
13年経った今も別れのショックを引き摺り、周囲にゲイだと知られることを恐れ、ひっそりと一人で田舎暮らしを送る男性が主人公。
ある日突然、別れた男が、六歳の少女を連れて主人公も元にやってきて、暫くの間、居候させて欲しいと言います。
只今離婚調停中で、妻にゲイと言う事を隠して結婚し娘までもうけた物の、やはり本当の自分を隠すことが辛くなり妻に告白をした結果離婚と言う事に話が進んでいると告白します。
初めは戸惑うものの、何時しかこのまま三人でここで一緒に暮らしたいと願うようになる主人公。
しかし、離婚調停が進んでいく中で、弁護士や裁判官から心ない言葉を浴びせられ、自分たちを取り巻く環境に改めて向き合うことになっていきます。
果たして彼らの行く末は?
と言う物語。
日本でも要約LGBTを自然に描く映画が出てきたな~という印象。
一昔前ならキワモノ映画として扱われたかもしれない。
でも今作は性別を越えて、普通の恋愛映画として成り立ってます。
ゲイの二人を演じた宮澤氷魚&藤原季節。
まー今の若い役者は草食系と言うか爽やかな美男子なので、余計に濃い性を感じさせないのがイイのかもしれない。
流石!今泉監督。
恋愛映画として良質な映画でした。
久リックしたらアマゾンに飛びます↓
今泉監督の歪んだ恋愛シリーズ第一段。痛いほどの名作です↓