深いものの答えとは?(「海よりもまだ深く」 是枝裕和監督) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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お正月明けの午後。

 

今年一発目の映画を観ました。

 

「海よりもまだ深く」 是枝裕和監督

 

大・大・大好きな是枝監督最新作。

 

昨年も自身のベストテンに(海街Diary)を入れたました。

 

観たくて仕方なかった作品を、最新作ながら友人・大橋君のお陰で観れました。

 

感謝です。

 

主演は阿部寛と樹木希林と真木ようこ。

 

阿部さんと樹木さんは是枝作品の常連ですね。

 

物語は阿部さんと真木さんが元夫婦で、樹木さんが阿部さんの母親役。

 

阿部さんは昔一回だけ小説で賞を貰ったものの、その後泣かず飛ばずで妻と離婚し、今は探偵をしながら小金を稼ぐ日々。

 

一方真木さん演じる元妻はバリバリ働き息子を育て、再婚したい相手も出てきている状況。

 

月一回の息子との面会日に台風が直撃し、樹木さん演じる母親の団地で久しぶりに夫婦と息子と母親四人で過ごす物語。

 

殺人や大きな秘密やドラマティックな要素は皆無な日常を切り取っただけの映画。

 

是枝作品で言えば(歩いても、歩いても)もが一番近いけど、あの作品にはある種の毒が散りばめられていたけど、この作品には毒の要素もない。

 

かといって泣かせる要素もない。

 

そんな映画が面白いのか?と思うでしょうが、これが画面から目が離せない。

 

勿論主演の人達や、リリー・フランキーや池松壮亮や小林聡美などの脇役陣の演技が素晴らしいというのもあるんだけど、やはり是枝監督の日常を切り取る才能が凄い。

 

ラストも何時も通り何も答えを示さない終りかたなんだけど、そこにはほんの少しの希望が感じられる。

 

そしてタイトルにある海よりも深いものは何か、観客に考えさせる。

 

上手いなー。

 

小津作品の様な円熟期に入ってきた感じがあります。

 

正月そうそう素晴らしい映画を観れました。

 

そうそうエンディングに流れたハナレグミの(深呼吸)という曲も素晴らしかった!

 

ハナレグミもブレイク寸前ですね。

 

さーぼちぼち準備して店に向かいます。

 

本日も18時~通常営業しております。

 

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