2月最後の週末の午後。
中国歴代興業収入1位の映画を観ました。
「唐山大地震」 フォン・シャオガン監督
1976年に中国の唐山で実際に起こった大地震がベースの物語。
貧しくも幸せな家族が主人公。
夫婦と男女の双子が震災に巻き込まれ、母は何とか脱出するも、父は死亡。
そして崩れた瓦礫の下に双子が閉じ込められるのですが、どちらか一人しか救う事が出来ないと救助隊に告げられます。
断腸の思いで息子を選び、残念ながら娘は亡くなってしまいます。
息子も片腕をなくし、その息子を背負い命からがら母親は現場から逃げ出します。
しかしここで一つの運命のドラマが待ち受けています。
死んだと思われた娘が、死体安置の場所で息を吹き返します。
でもその際に記憶と言葉を無くしてしまいます。
その後親切な里親により、娘は何不自由なく育ち、失われていた言葉と記憶を徐々に取り戻します。
そして母が自分ではなく弟を選んだ事実も思い出し、母に対して憎しみさえ覚えます。
一方母と息子も何とかその後の波乱の人生を乗り切り、息子はちゃんと成功し、結婚して子供も居ます。
一人で暮らす母を案じて、一緒に暮らそうと提案します、母は頑として承諾しません。
それは何時か娘が戻って来た時に、私がここに居ないと可愛そうだからという理由でした。
大地震から32年後に四川で再び大地震が起こり、息子と娘は居ても立っても居れなくなり、ボランティアに現地に出かけます。
そこで運命の再会をします!
果たして母と娘は再会し、和解する事が出来るのか?
という内容です。
この映画だけではなく世界中で起こっている自然災害は、望まない多くのドラマを生み出している。
その中で翻弄される人間は、自然の驚異の中では本当に無力です。
しかし家族や愛する人に対する想いの大きさは、自然にも負けないほど大きい!
そんな事を教えてくれる良い映画でした。
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