相対音感でも音がレイヤー化して聞こえるようになる らしい | 40代音大生

40代音大生

40代で音大入学。ピアノを専攻。四苦八苦しながら教職取り中。理系の旦那さんと一緒に育児。小3の長女、23週で出生した元医療的ケア児の長男(5歳・超低体重出生児)

最近シンフォニアをやっています。

 

シンフォニア…なんだか難しそうと思ったのですが

耳が慣れてくると楽しくなりました。

 

さて自分は今まで音は一個の固まりに聞こえていました。

絶対音感の人はどうも音がばらばらに聞こえているようだ?と思ったのですが

相対音感だからなのか、

私には曲を聞いてもその時鳴っている音はじゃーんと

一つの和音にソプラノのメロディが乗っているように聞こえます。

 

でもピアノを弾く時にはバス、アルト、ソプラノと聞き分けなさいと言われます。

そんなことできるんかいなと思っていたのですが

3年やったらできました。

(先生が)すごい!

 

シンフォニアは3声(3人の人が歌っている合唱のようなもの)なのですが、

ソプラノ、アルト、バスと聞き分けて弾きなさいと言われます。

同時に音が鳴っても個別に聞こえるようになると

あれに似てるなあ…合唱歌っている時の感覚、と思いました。

 

自分はアルトなのですが

時の旅人とか、大地讃頌とかの世代です。

その曲を歌うと、自分の声部を歌いながらも

これからバス来るぞ〜ソプラノのメロディ好きだ〜とか他の声部を聞きながら

全体とはもりながら歌っていると思います。

 

その感覚がピアノの中にあるって感じかと最近ようやくわかりました。

キーボードで音声が出る音色のものがあるのですが

これでシンフォニアを弾くとより合唱っぽくなります。

 

バスは男性声、アルトは中声的な声、ソプラノは女性の声が歌ってくれるので

一人で弾いていても一人合唱ができあがります。

 

これが何の役に立つのかもようやく分かってきました。

曲を弾く時の階層化です。

 

オーディオ?を聞く時に良くバスを強くとか

メロディラインを強くとか

機械側でいじれると思います。

これは機械側が音域を把握してどの部分を強く弱くするかと

元の楽曲をいじって再生してるのだと思います。

 

ピアノを弾くときも同じで、

音全体を一つと捉えて強弱をつけると

バスを強くとか調整できないオーディオです。

全体を大きくとか弱くとかしかできません。

 

でも階層化ができて、

内声だけ強くとか、バスをここは強くとか

ここはソプラノを聞かせるとか

指でそれぞれの音域を調整できるのがピアノです。

 

でもこれってそれぞれの音域を個別に聞き分けていないと

できないんだなってやっとわかりました。

遅いですね_| ̄|○

 

なんでこんなバッハとかやるんだろう(失礼)と思っていましたが

本当に必要な曲だったんだなあと今更ながらに思いました。

 

音の階層化が意識できるようになると

バスを鳴らすのが楽しい!

ピアノはとくにグランドピアノは低音がどーんと深く鳴り響いてくれるので

ここで、バス!順次進行!属音からの主音ッきたー!って

なんか盛り上がります…一人で…

 

相対音感でも音の階層化はできるんだなあと実感したので

今後も楽しみたいです。