今日は、自分の聴音の勉強方法を紹介しようと思っていたのですが、機材が足りず撮影ができませんでした。
そこで今回は、子どもたちに協力してもらい、「記憶聴音」の様子を撮影してみました。
音楽大学の聴音の授業で先生から何度も言われた言葉があります。
「記憶できれば書ける。」
最初は当たり前のように思いましたが、聴音の勉強を続けるうちに、この言葉の意味がよく分かるようになりました。
聴音の授業では、まずメロディーや和音が演奏されます。そのあと数秒間の時間があり、その間に聞いた音を頭の中で思い出して五線譜に書いていきます。
つまり、聞いた音を頭の中に残しておける力=記憶聴音が、とても大切なのです
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そこで、子どもたちにも遊び感覚で挑戦してもらいました。
ルールはとても簡単です。
楽譜も鍵盤も見ずに、聞こえたメロディーを記憶して、そのまま歌います。
耳だけを頼りに音を思い出しているので、まさに記憶聴音の練習です。
小学2年生の息子は、1小節程度なら記憶して歌うことができました。
2小節までは覚えられることもありましたが、ワンフレーズになると少し難しい様子でした。
小学5年生の娘は、4小節ほどなら記憶して歌うことができました。
さらに、和音をいくつか弾いて音を当ててもらったところ、こちらも楽譜や鍵盤を見ることなく、耳だけを頼りに答えることができました。
和音でわからないときには単音にしています。
子どもたちの様子を見ていて、「聞いた音を覚える力」は、遊びの中でも育てられるのだと改めて感じました。
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記憶聴音は、聴音だけでなく暗譜にも役立つ力だと思っています。
聞いた音や覚えたメロディーを頭の中で鳴らし、その音程をイメージできるようになると、演奏するときにも音楽を思い出しやすくなります。
そして、音楽大学では、聴音と並んで視唱も大切な能力です。
視唱とは、楽譜を見て、ピアノなどで音を確認することなく、そのまま正しい音程で歌う能力のことです。
受験講習会では『コールユーブンゲン』などを使って、この力を磨いていきます。
こちらが実際に受験講習会でも使っていた『コールユーブンゲン』です。
音を頭の中で思い浮かべる力は、どの分野でも役立つ大切な能力だと感じています。
私は大学で学んでから本格的に視唱を練習しましたが、小さい頃から音程を意識しながら歌う遊びを続けていたら、もっと自然に耳や視唱の土台となる力が育っていたのではないかと思っています。
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私は現在、チェロも練習しています。
チェロのような弦楽器は、ピアノのように鍵盤を押せば正しい音が出る楽器ではありません。
まず頭の中で音程を思い浮かべ、それから音を出します。
私は絶対音感はありませんが、相対音感でも、同じ音を繰り返し聴くことで基準となる音は頭の中で思い浮かべられるようになります。
例えば、チェロの開放弦であるド・ソ・レ・ラの音は、頭の中で鳴らすことができます。
また、オーケストラでは演奏前に「ラ」の音でチューニングをします。この基準となるラの音を覚えておくことも、耳を育てる練習になります。
チューナーを使って「ドの音を歌ってみよう」と試し、正しく歌えているか確認する練習もおすすめです。
このように、音を出す前に音程を思い浮かべる習慣は、耳を育てることにつながります。
もちろん個人差はありますが、私の周りでは、弦楽器を演奏している人は耳がよく育っていて、聴音が得意な印象がありました。
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記憶聴音は、特別な教材がなくても家庭で楽しく取り組めます。
ピアノやキーボードで短いメロディーを弾き、
「今のメロディーを歌ってみよう!」
「もう一度思い出して歌えるかな?」
と遊ぶだけでも立派な練習です。
慣れてきたら、1小節、2小節、4小節と少しずつ長くしていくと、自然と耳や記憶力が育っていきます。
楽器を習っているお子さんや、歌が好きなお子さんにもおすすめです✨
