みんなで楽しく。 | 南の島から来た男アゲイン

南の島から来た男アゲイン

生きてるって、素晴らしい。

朝に読んだ記事で、確か一軒目酒場っていう居酒屋さんだったと思うんだけど、店内の女子トイレに、おやじが喜ぶお店にご来店いただきありがとうございますと書かれた紙?だか札?が掛けられていたそうだ。まぁね、今どきこのご時世に男だ女だと言ったり書いたりしたら必ず突っ込まれるに決まってると思うんだけど、さらに続けて女性が来てくれると嬉しいですと、おやじの相手をしてあげてくださいということらしいので、これ完全にアウト案件だよな。気持ち悪いとかおじさんの相手しなくちゃならないの?とか、散々言われて外したみたいだけど、確かに気持ち悪いしだいたいセンスの欠片もないよな(笑)。ウケるとでも思ったのか、それとも真面目に掲げたのか、真意はわからないけど俺なりに想像してみたのよ。ここからは毎度のことながら俺の勝手な想像ということで、思うにそもそも居酒屋って男の人が来る場所だったということではないかと思うのね。ましてや一軒目酒場なんていう、これまたセンスないネーミングの居酒屋に女性が来るなんていうことは想定してなかったんじゃないのかね。そしたら意外にもそれなりに女性のお客さんが多いねということで、想定外の出来事にお店側としては嬉しいということを伝えようと、さらにどうせならおじさん達がちょっとうるさいかもしれないけど勘弁してあげてねと、話しかけられたりするかもしれないけどそういうことも含めて楽しんでくださいねということをね、事前に言っておくことで女性が多少なりとも安心してお酒が飲めると思ったんじゃないのかな。いやまったくの見当違いかもしれないけど、センスもないし余計なお世話と俺も思うけど、ただ悪意のようなものは感じないんだよな。今ってほかにも、例えば立ち食いソバ屋とか牛丼屋とか、かつて100パー男性客しかいなかったような、聖地のような場所でも女性客いるし、なんならおひとり様でというツワモノだって珍しくもないもんね。昔は女のいない居酒屋という空間で好き勝手してきた男が、女性客が来たことによっていつも以上にはしゃいじゃって、物珍し気にじろじろ見ちゃったりするから、いや慣れてないだけで怖くないですよ的な、そういうことではないかと俺は思うのよ。相手してあげてっていうのもそういうことではなかろうかと、なにも接待しろとか愛想よく付き合えとか、そういうことではないと思うのよ。ただ確かに文面だけを見たらね、そういう意味にもとれてしまうし何故相手しなくちゃならないの?と(笑)、まぁそう受け取られても仕方ないかもね。ただ一軒目酒場っていうセンスの欠片もない名前の居酒屋さんに女性だけで行くようなセンスの方にはちょっと通じなかったか(笑)、そこだけ真面目に文面だけ読んだらね、それはそういうことになってしまうのかもしれないね。

しかし俺もいい年のおっさんですから、やっぱり男の聖地が年々少なくなっていくのは淋しいもんで、どこかにないか?と探し回る毎日ですよ。変な意味でなく、やっぱり女性がいると気になるというか無意識のうちに気を遣ってるんだよね。それがいい意味で多少の緊張感として自分の言動が暴走しないよう抑止されてるのかもしれないけど、やっぱりたまには外で言えないようなことをあえて発言してみたり、無法地帯のような男だけの理屈で成立してるような空間ってね、魅力的だもんな。それにしても女性しかいないような場所に俺が男ひとりでいたらめちゃくちゃ居づらいしなんなら出ていくけど、女性って男しかいない空間でも普通に入って来れるのが不思議だよね。またこんな男だ女だって書いたら問題になってしまうかもしれないけど(笑)、こんな時代ですからみんなで楽しく過ごすっていうのが正解かもしれないね。ということで、居酒屋さんではみんなで楽しく過ごしましょう。

昨日は渋谷で仕事終わり、19の時からだからかれこれ40年間(!)お世話になってる昭和な居酒屋さんで、珍しく知り合いもいなかったもんだからひとり思いに耽りつつ、俺もこんな年になったなと感慨深いものがあるね。

よい週末を。