あの時、あの感じ。 | 南の島から来た男アゲイン

南の島から来た男アゲイン

生きてるって、素晴らしい。

今目黒の映画館で80年代特集ってことで懐かしい映画やってるんだよな。観たいと思っていたんだけど、明日までなのよ、観れるかなぁ。

80年代ってことで言うと、先ほどたまたまだけどネットニュースでアメリカの歌手ティナ・ターナーさんがお亡くなりになったということで訃報があったね。いやー懐かしい、近年見ることはなかったけど、俺たちくらいの年代で知らない人いないんじゃないか?ってくらい、有名でもあったし見た目も歌も個性的だったもんな。毎度のことながら下調べはしていないので不正確な部分があるかもしれぬということをまずは断った上で、享年87才とのことだったからたぶん60年くらいにはデビューしてるんだろうね。確か最初は旦那さんと一緒にアイク・アンド・ティナ・ターナーってバンドで歌ってたと思うけど、俺がアルバイトしていた80年代にめちゃくちゃ流行ったMTVでね、ソロで再デビューしたティナ・ターナーの愛の魔力っていう曲が大ヒットしたのよ。今でも普通に聞いてる、もうスタンダードと言ってもいいような曲で俺は大好きなんだけど、一番印象に残ってるのは85年にUSAforAFRICAっていうチャリティーで、We Are the Worldって曲を出した時のソロパートだったり、メイキング映像の中でフィッシュバーガーが食べたいな的な、そういう歌ってる時とのギャップがね、へーそんな人なんだと思って親近感が湧いたもんです。どうやらスイスのご自宅でお亡くなりになったってことだから、もしかしたら近年は移住してゆっくりのんびり過ごしていたのかもしれないね。いやいやご冥福をお祈り申し上げます。

ということで思い出したUSAforAFRICAなんだけど、このネーミングは確かアメリカって意味のUSAではなくて、United Support of Artistsだったと思うけど、こういうネーミングひとつとってもカッコよかったな。あの当時はホント毎日、一日に何度もこのビデオ見ながら歌聞いて、これが今の時代の最先端だと思ったもんです。この企画をしたハリー・べラフォンテさんも先月だったかな、確かお亡くなりになったというニュース見たように思うけど、まぁ人間ですから寿命ってもんがあるので、こうやって思い出の方々が少しずついなくなってしまうのは淋しい限りだけど、いや複雑な気持ちになるね。すでにお亡くなりになって久しいマイケルとライオネル・リッチーさんが共作したWe Are the Worldをね、アル・ジャロウやシンディ・ローパーなんかがソロでつないで、最後に全員でコーラスっていう構成なんかも含めて、さらにいえばあの当時の空気感まですべてがカッコよかったもんな。これは俺の推測だけど、よくよく見てると長めのソロパートで歌ってるアーティストってほぼほぼ黒人なのは、きっとこのチャリティーがアフリカの飢餓を救いたいという主旨だからだと思うのね。確か長いソロで歌ってる白人はブルース・スプリングスティーンとボブ・ディランだけじゃなかったかな、あとの残りはみんな黒人で最後のトリはレイ・チャールズがアドリブ入れた歌い方で、これがまたカッコよかったなぁ。そういう粋な計らいというかメッセージも感じつつ、こんなことするんだ、こんなことができるんだと、衝撃だったことを正に昨日のことのように思い出すよ。俺は21で毎日バーで働きながら、将来の夢なんか何もないけど今が楽しければオッケー的な(笑)、どうしよう?まぁなんとかなるでしょっていうね、そんな感じだったね。その後将来のことを何も考えていなかったしわ寄せが怒涛のように押し寄せてきて、エライ目に遭うことになるんだけど(笑)、その時はそんなことになるとは知らず、そういう意味では一番楽しかった時だったかもね。そんな時代の、ある意味俺にとっての象徴でもあるティナ・ターナーさんがお亡くなりになったということを見て、あれこれまた考えたり思い出したりするんだろうね。ハリーさんも含めてね、改めてご冥福をお祈りします。

ちなみに、今日の日記のタイトルは80年代っぽく(笑)彼のオートバイ、彼女の島をオマージュしてのものですので。笑