忍者はロマン。 | 南の島から来た男アゲイン

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生きてるって、素晴らしい。

一昨日の帰り路なんだけど、思わずはっとするような夕焼けが出ていて、夕焼けって冬と夏で色が微妙に違って見えるような気がしてね、なんだか夏近しという気持ちになったんだよな。周囲の方々もみんなご自分のスマホでパチリと、考えることは同じだね。

先日滋賀県甲賀市の神社の蔵から、間林清陽という忍術書が発見されたという報道があり、大好きな忍者が本当にいたんだと思うとね、なんとも嬉しくなったよ。世界的に標準的な言い方したらスパイっていうのが一番近いんだろうとは思うんだけど、それを日本語で忍者と名付けたところが正に日本的で、忍ぶっていうこの微妙なニュアンスが神秘的でカッコいいと俺は思うのね。子どもの頃から大好きで、毎度下調べしていないので間違いがあればすみませぬと断った上で、いや本当に想像を掻き立てられる訳です。いろいろ読んで知った範囲では、よいことをする忍者と悪者という区別があったり、地元に根付いた忍者と所謂傭兵のような雇われ者がいたり、公の部隊としての忍者集団と民間の部隊があったり、いろんな忍者たちがいたらしいのよ。忍びってくらいだから一般的には内緒ってことで正式な資料みたいなものが少ないってことなので、これはその性質上仕方ないことなんだけど、俺はこういうの詳しく知りたいから残念でしょうがないんだよな。ただ詳しくわかってしまったら忍びではない(?)もんな(笑)。いろんな道具を駆使して高い城壁を登ったり、自分が逃げる時に地面に打ち付けてそこから煙が出て相手をかく乱する煙幕なんていうのが有名だよな。武器ではなんといっても手裏剣、これ子どもの頃絶対みんなやったでしょ。俺が子どもの頃は今と危険に対する認識が大分違ったから(笑)本物の金属をコンクリートの縁石なんかで削って尖らせて、生えてる木に向けて投げて、刺さったりしたらもう嬉しくてね、何度も練習したもんです。それから竹の筒を咥えて水に潜ったり、草鞋の大きいやつ履いて水上を走ったり、今のように科学的ではない原始的な方法でいろんな普通できないようなことを術として、このやろうと思えば誰でもできちゃうようなことがまた魅力的なのよ。いや時代考えたら当時の人みんなが同じことをできたかどうかわからないけど、今だったら子供でも手裏剣もどきのようなものは作ることできるからね。そういう術を駆使して相手の家なんかに忍び込んで暗殺したり秘密を暴いたりするってね、こういうの男にとってロマン以外の何物でもないよな。決して表舞台に出ることなく、でも実は大きく歴史を動かした裏にはこういう忍びがいた(かもしれない)なんてね、いやロマンでしょ。いろんな術の中で俺が覚えてるのは、会話中に相手を怒らせて冷静でいられなくする術とか(笑)、要は他人の心を動かすというこういう術って、術とは言わなくなっただけで現代でもたぶん意識してやってる人いるよな。

今回発見された忍術書の中に、手のひらに「鬼」という文字を書いて犬に見せることによって吠えられないようにする(笑)っていうのがあって、いや犬って文字読めないだろとか思う反面もしかしたら鬼という文字の形が何か犬に思わせるような効果があるのかもしれないとかね、考えさせられる訳です。そんなことある訳ないんだけど、いやもしかしたらっていうね、俺はこういうの大好きなんだよな。服部半蔵は今の世の中見たら何をどう思うんだろう?俺はあんまり変わってないなと思うんじゃないかと想像しています。