大映ドラマと私w 其の一「スワンの涙」 | 【80’s】アイドル&女子プロレス研究室 【90’s】

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80年代~90年代のアイドルと女子プロレスについて語ってみます

大映ドラママニアとしては一度は書いておかなければいけない企画かと思っておりましたw
大映ドラマにハマりまくった子供時代を過ごしたので…私のこのような人格形成、感情移入、情操教育に多大なる影響を与えられたと分析しておりますw
たいてい姉と一緒に夢中になって観ていたので姉の感性も同様でしょうw

何作も作られた大映ドラマですが、その中で特に印象に強く残っているマイフェイバリット大映ドラマベスト10としますw

★1位★
「スワンの涙」1989年
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出演…宮沢りえ、武田久美子、越智静香、小林彩子、桜井幸子、和久井映見、時田成美、南淵一輝、南田洋子、五十嵐めぐみ、柏木由紀子
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主題歌…ひとりぼっちに帰らない/仲村知夏

当時、一躍人気爆発していた宮沢りえを主演に、武田久美子&越智静香がイジメ役。
女ばかりのシンクロ教室が舞台。これは面白くないわけがありません。
結果的に、私が一番好きな大映ドラマとなりました。

名場面…
1⚫︎ミカ(宮沢りえ)vs涼子(武田久美子)、ディスコでマラソンダンス対決!w

これはドラマも終盤、涼子が散々いじめまくってきたミカが実の妹であったという事実を知り、荒れまくり夜な夜な酒浸り(一応18歳の役なんですがw)な涼子を更生させようと勝負を挑む妹のミカ。
という場面なのですが、なぜダンス対決??w
マラソン形式でダンスを踊り続け、どっちかが先にぶっ倒れるまで勝負!ってことです。
これがもう殺人級の面白さw
まず、上半身アップになるとりえと貝殻のユル~イ踊り(町内盆踊り大会に無理矢理出場させられ嫌々踊る高校生の娘みたいなw)なのですが、
これがディスコ全体が映るシーンになると、まるで別人(実際は本当に別人でスタントマン)のような二人がダンス甲子園優勝を狙えるような激しく高度なダンスを繰り広げているので、その対比が凄まじくて…こんなに面白シーンは私はいまだかつて知りませんw
「シリアスであればあるほど爆笑を禁じ得ない」…これが大映ドラマの真骨頂w

名場面
2⚫︎涼子(武田久美子)&冴子(越智静香)多彩な意地悪コンビネーションの数々
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大映ドラマといえばいじめは付きものですが、今作におけるいじめコンビはその意地悪が多彩ですw
精神的、肉体的にダメージをミカに与えるのです。
例えば、涼子の目配せの合図で冴子がミカをプールに突き落とすのは、このコンビにおいては定番いじめ。
他には…ミカを更衣室の財布泥棒に仕立て上げたり、水着をズタズタに切り刻んだり…
財布泥棒事件の時など序盤では表面上、涼子はミカに「ミカさん心配することなど何もないのよ」などと言って親切にするので、
涼子の本性に気づいた千絵(小林彩子)がミカに忠告しても「涼子さんは親切で優しいの!」と涼子に騙されており、すっかり信用させておいて裏で意地悪しまくるテクニックです。
冴子が悪い仲間達に指令してミカのアキレス腱をナイフで切断しようとするシーンでは、危機一髪で森谷コーチ(五十嵐めぐみ)が捨て身で庇いミカを助けるのですが、この事が大問題となり…
その時、涼子は冴子に「あたしはそこまでやれって言ってないわよ!」とビンタを食らわせますw
やり過ぎていじめの表面化は避けたい涼子w
この二人、終盤で仲間割れをするのですが、その時のもみくちゃシーンも秀逸w
数々のいじめを冴子一人に擦りつけようとする涼子に冴子が下剋上w
「全部バラしてやる!!」w  
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名場面
3⚫︎大映名物・視聴者を揺さぶる衝撃の展開w

最終的には、ミカと涼子は実の姉妹で、ミカの生き別れの母の正体はシンクロ教室オーナーの草薙氏(柏木由紀子)なわけなのですが、
ドラマ中盤でミカが母なのでは…と思っていた森谷コーチから最終回間際に「ミカ、お母さんが待っているわよ」と指定された場所に現れた人物のシーンにはハラハラしたもんです。
「このシンクロ教室に初めて来たあなたが私の目の前に現れた時は息が止まりそうだったのよ」との告白シーンと
ミカが泥棒犯人に仕立てあげられた事件の、スクール生全員集めて草薙オーナーの「こんな卑劣なマネを今度したら許しません!」の迫力シーンには涙を誘われます。
ミカが涙を浮かべて「あたしは泥棒なんてしてません」と草薙オーナーに言うシーンは今思い出しても泣けるのです😭
この頃の宮沢りえがものすごい美少女だもんだから、余計に可哀相なんですよね…。

このように、このドラマは最初から最後まで本当に夢中になって観てました。
当時、中3で部活動や夏期講習など忙しく、部活の打ち上げでバーベキューをした日も早く家に帰ってスワンを観たくて全然集中しておらず、先生のお話や仲間達の思い出話も上の空だったのを昨日のことのように思い出しましたw

一刻も早く「スワンの涙」DVD-BOX発売される事を切望しております!!!

こうして大映ドラマで一番の名作だったこのドラマですが、後番組の「明日に向かって走れ」が駄作でつまらなく愕然としたりもしましたw
問題児役をやらせたら右に出る者無しの小川範子主演ですし、かなり期待していたのにね。
まず、男だらけの駅伝部に女一人って設定がダメです!スワンや「花嫁衣装は誰が着る」は女だらけの全日本女子プロレス的舞台だからこそ面白かったのですから。
コーチ役に松村雄基を起用したのは「スクールウォーズ」的ヒットを狙ったのでしょうけど…
小川範子にはスポ根ものが合わないのもこのドラマでハッキリしましたね。
百恵ちゃんの赤いシリーズやキョンキョンの「少女に何が起こったか」、杉浦幸「ヤヌスの鏡」のようなテイストの大映ドラマなら小川範子がやれば大ハマりだったに違いありません!
実にもったいないことをしたもんです。
ちなみに小川範子は子役時代に大映ドラマの名作「乳姉妹」に出演してました。

おまけ✨武田久美子さん近況
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