夏休みの自由研究は「竜ヶ岩洞」へ! | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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竜ヶ岩洞

小学生の皆さんは、後一か月もすると夏休み♪
夏休みと言えば、言わずと知れた夏休みの宿題。
「夏休みぐらい遊ばせろよ!」とも思うのですが、現実は厳しく。
様々な教科の宿題が課せられるのですが、中でも唯一楽しみながら夏休みを満喫できるのが自由研究。
観察だったり、体験だったり、まあ色々あると思うのですよ。
今回は、家族旅行をしながら自由研究も楽しめるという「鍾乳洞」を紹介させて頂きます。

訪れたのは、静岡県浜松市にある竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)という場所。
鍾乳洞は、小学生時代に東京都奥多摩町にある日原鍾乳洞へ出掛けて以来。
何十年ぶりだったということで、今回は童心に戻り本当に楽しい1日を過ごすことができました。
ということで、さっそく洞窟探検へLet's GO!!

竜ヶ岩洞

先ず入口横に出迎えているのが、長寿安楽の石と呼ばれる大きな鍾乳石。
この地域にある宿場町の一角に置かれていたもののようで、腰掛けると90歳・100歳まで長生きするということから、この名が付いたよう・・・
元々は、こちらの竜ヶ岩洞から運ばれた石のようで、2008年に半世紀の時を経て里帰りしたそうです。
この場所に置いてあってもド迫力なのに、これが街角にあったらと考えると、この石は寧ろ移動しなかったほうが良かったかもしれません。(笑

竜ヶ岩洞

そして、いよいよ洞内に入ると、中はこんな感じ。
年間を通して、洞内の気温は18℃ということで、真夏の猛暑に涼を楽しむにも最適な場所です。
足元には、ちょろちょろと水が流れているので、運動靴またはスニーカーは必需品。
歩いていると、周りから子供たちの歓声が聞こえて来ました。
土曜日の朝一番に入洞しましたが、やはり家族連れには人気の観光スポットのようです。

竜ヶ岩洞

こちらは、石筍と呼ばれている鍾乳石ですね。
天井から“ぽたりぽたり”と落ちて来る雫の中に、石灰分が入っていて、それが少しずつ沈殿して筍のように固まったものがこの石筍。
一般的には、1年で0.01ミリしか成長しないようです。
これだけ成長するのに、どれだけの年数掛かったことか・・・
自然の神秘、そして悠久の時を感じずにはいられませんでした。

竜ヶ岩洞

こちらも見事な石筍、「雲上界」と呼ばれている場所。
その姿から、石筍は仏様に譬えられることが多いですね。
何千年と掛かって成長したそのお姿、人の人生なんてちっぽけな存在ですね。
日々、つまらないことで悩むのはやめました。
「なんくるないさ」精神で!
因みに、「なんくるないさ」は沖縄県の方言で、何とかなるさという意味でよく使われるのですが、本当の意味は「挫けずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつか良い日が来る」ということのようでした。
竜ヶ岩洞と一緒で、調べると奥が深いですね。

竜ヶ岩洞

「天女の鏡」と呼ばれている神秘的な小さな池で、透明度が高く水面が鏡のように天井を映し出すことからその名が付けられたよう。
奥に見える名札は、わざと天地逆に設置してあるのだろうか?
水面に映し出されて、ちょうど綺麗に正面を向くような感じになっています。
この水の透明度には、思わず心が洗われるようでした。

竜ヶ岩洞

そして、数々の名所を通り過ぎて、やっと辿り着いたのが竜ヶ岩洞最大の見所「黄金の大滝」。
周りの壁面に光が反射して、その名の通り黄金色に輝いています。
すぐ横の階段を下って行くのですが、滝を裏から観ることができる「裏見滝」になっていました。
下から見上げると、自然のミストが掛かり、ともかくむちゃくちゃ凄い迫力です。

竜ヶ岩洞

青の洞窟、光の演出も神秘的でした。
ただ、鍾乳石への影響はどうなのだろう?
基本的には、鍾乳石への影響が少ない色を使用しているのでしょうけれども、その辺りは観光と自然保護のバランスですよね。
人の吐く息ですら影響してしまうということなので、利用する側もむやみに触れたりせずに、マナーを守ることが大切かと思います。
できることから、まず一歩ということでしょうか。

竜ヶ岩洞

そして、最後に迎えてくれたのが、こちら「黄金の富士」です。
最後の最後で、この幻の富士に出会うことができて、本当に満足しました!
やはり、富士山は日本人にとって心の故郷ですよね。

竜ヶ岩洞の小さな資料館

竜ヶ岩洞は、約2億5千万年前の地層に造られた東海地方では最大級の鍾乳洞。
1983年に一般公開され、総延長は約1キロ(一般公開部分400メートル)、約30分から1時間で巡ることが出来ます。
鍾乳洞(地質学)も調べてみると奥が深いので、この夏休みは是非家族旅行で、そして夏休みの自由研究で訪れてみて下さい。
出口付近には、小さな洞窟資料館もありました。
また、ミュージアムショップ?には、化石や鉱物のサンプルが手頃な値段で販売されています。

五平餅

そして、観光地として忘れてはいけないのが、ローカルグルメですよね。(^^)
今回は、定番の五平餅を頂きました。
併設されているお土産店の一角で食べられるのですが、五平餅は美味しかったです♪
お餅ですが、米粒の感覚がちょっと残っていて、秋田で言うきりたんぽに近いのかな?
濃いめの八丁味噌で、食が進みました。
ちょっと、一本では足りなかったですね。

竜ヶ岩洞のお薦めジェラート

そして、もう一つお薦めなのが、こちらのジェラート。
洞窟の横で売られている割には、スィーツの名店で味わえるような本格派。
思わず笑ってしまうぐらい、凄く美味しかったです!
定番の「抹茶」と「黒ゴマきなこ」のダブルにしましたが、特に黒ゴマきなこはヤバイですよ。
抹茶に合うのは何かな?と思い和で組み合わせてみたのですが、黒ゴマきなこは食べる価値アリですね。
最初、黒ゴマの文字で選ぶのに少し抵抗があったのですが、実際に食べてみるとほんのりあずき風味。
抹茶との相性も良く、本当に美味しかった♪

竜ヶ岩洞の岩石園

わたくし、今回鍾乳洞の他にもう一つ観たい場所があって、それがこちらの「岩石園」。
鍾乳洞のチケットを買う案内所の横に併設されていて、誰でも無料で入ることが出来ます。
この地域で採れる様々な岩石が展示されていて、鉱物好きの私にとっては、たまらない場所です。
子供たちの自由研究にも、十分使えるのではないでしょうか?

さざれ石

その中でも幾つか紹介すると、こちらは国歌「君が代」で歌われているさざれ石。
基本的には、礫岩に属するのですが、石灰岩がくっつきあい成長した岩石です。
この園の顔になっているほど、見事なまでに成長したさざれ石でした。
君が代を歌うと必ず歌詞の中に出てくるさざれ石ですが、見たことがない人も多いのではないでしょうか?
実物は、こんな感じの石です。
「さざれ石の巌となりて・・・」
これも調べると、「なんくるないさ」と一緒で、かなり言葉の意味が深いようです。

黒田翡翠の原石

ただ、今回個人的に見たかったのがこちらの石。
日本の国石「翡翠」です。
翡翠というと、新潟県の糸魚川市が有名ですが、浜松市引佐地区でも小規模ながら産出されていました。
産出場所に因んで、黒田翡翠とも呼ばれているのですが、新東名の造成工事で産出場所が埋没してしまい、今や幻の翡翠と呼ばれているもの。
その黒田翡翠を、この岩石園では観たり触ったりすることが出来ます。
実は、私自身も黒田翡翠を一つ持ってまして、それと全く一緒のものでした。
もちろん、鍾乳洞も感動しましたし、以前から観たかったこの翡翠と会えたのも嬉しかったです♪

私は鉱物好きということもあり、鍾乳洞の売店で販売られていた化石も興味深く見させてもらいましたが、個人的には化石は買うものではなく拾うものと考えているので、(笑) 石灰岩に含まれているフズリナの化石なら近くの川に落ちているのではないかと考え、以前黒田翡翠を拾った場所へ行ってみることにしました。
この地域の川には石灰岩も多く、たぶん拾えるのではないかと車で30分位走り秘密の川原へ・・・
石灰岩は落ちていたのですが、フズリナらしき化石は見つからず、代わりにこんなものを見つけました。

珪化木

化石は化石でも、珪化木と呼ばれる「木の化石」です。
フズリナよりも、こちらのほうがヤバイかもしれない・・・
珪化木というのは、火山の噴火により樹木が火山灰の中に埋まり、長い年月を掛けて灰の中に含まれるケイ酸分が木に染み込み珪質化したもの。
色々説はありますが、数十万年から数百万年掛けて、ゆっくり化石化したものと考えられています。

珪化木

特徴としては、木の面影が残る、このように年輪が見えていたりするものが多い。
似たようなものに、結晶片岩という鉱物があるのですが、この石はそれとは明らかに違いますね。
木の皮目らしきものも残っているし、年輪も規則的にはっきりと見える。
その上、ペンライトを当てると若干透過もするので、全体的に瑪瑙化しているのかもしれません。
珪化木自体はジャスパーと呼ばれていて、基本透過はしないのですが、瑪瑙化しているものは結構希少だと思います。
鉱物好きな人として価値云々は言いたくないのですが、瑪瑙化しているほどよく結晶した珪化木は、やはり珍しいみたいですね。
よく拾えたなと・・・

竜ヶ岩洞

今回は、以前から行きたかった竜ヶ岩洞も観れて、最後に質の良い珪化木も拾えて、本当に充実した1日になりました。
浜松市というと、静岡県第二の都市でもあり、楽器の街でもありますが、浜名湖周辺には舘山寺温泉もありますし、自然豊かな場所もありますので、是非この夏休みに家族で訪れてみては如何でしょうか?
そうそう、静岡銘菓「うなぎパイ」の工場見学(予約不要)もできるみたいですよ。
一応、関連リンクは張っておきますが、探せば他にも色々あると思います。


【関連リンク】
■ 奥浜名湖「竜ヶ岩洞」公式サイト
■ うなぎパイファクトリー(工場見学)
■ 浜名湖かんざんじ温泉観光協会
■ 浜名湖パルパル(リゾート施設)
■ 浜松科学館みらい~ら(プラネタリウム等)




晴れ