安倍川探石 49「翡翠と判断するには難しい石」 | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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早朝の安倍川風景

この季節は、早朝から探石しても寒くなく、日差しも心地よいですね。
1年の中でも個人的に好きな季節、今日はこんな石を紹介したいと思います。

日高翡翠?

時々見かけるこのタイプの石なのですが、緑が綺麗な石なんですけどもね。
肉眼はおろか、ルーペで確認しても結晶が見えないので、翡翠と判断し兼ねている石。
持った印象は、十分翡翠のような重さがあり、カッターでは傷が付かないので、硬度もしっかりあります。
緑も綺麗で、重くて硬くて質の良い石なのですが・・・

日高翡翠?

ただ、ちょっとこの皮を剥いたような割れ方が微妙。(^^;)
翡翠特有の結晶は見えないのですが、右端に絹糸のような艶は見えるので、どうやら珪灰石が含まれていることには間違いないようです。
ロディン岩にしても、翡翠にしても、若干の珪灰石は含まれているので、これを持ってどちらとも言えないのですが、重さ的には翡翠もしくはロディン岩系の石。
曹長岩とか、軟玉(透閃石系)の石とは、ちょっと違うようです。

後は、翡翠かロディン岩系の石なのかを判断するだけなのですが、そこが一番難しいところでね。
安倍川でよく見かけるロディン岩は、もう少し形が無くなっていて、乾くと色が褪せてしまう。
それに対して、こいつは色が褪せない。
ただ、翡翠特有の結晶も見えない。
恐らく、口坂本温泉周辺から転石したものかと思うのですが、あそこから来るタイプは判断するに悩ましいものが多いです。

今の私の判断だと、ロディン岩にしては質が良すぎるし、翡翠にしては結晶が確認出来ない。
かと言って、ハイドログロッシュラーガーネットとも違う・・・
翡翠もしくは、日高翡翠系(クロム透輝石)の可能性で考えています。
透過性も程ほどにあって良い石なのですが、翡翠ではないのかもしれません。
口坂本温泉周辺から流れて来るタイプは本当に分かり難くて、仙俣川のほうから流れて来たタイプのほうが比較的分かりやすい。
あちらは曹長岩が流れて来るので、翡翠らしいというか、結晶もハッキリ出て分かりやすい石が多いです。

安倍川の翡翠等・・・

ということで、先日採取して我が家の家宝、大きな翡翠原石の前で撮影しました。
あの大きな翡翠は、腰をやりそうなので下手に動かせない。(笑
怪しげな手前の石たちは片手サイズですが、これぐらいの大きさのほうが扱いやすいです。
灰色の石は、ブラックライトを当てるとコランダムらしき蛍光を一部示すので、「もしかしたら?」という希望的な観測もあるのですが・・・
残念ながら、こちらもハッキリしません。
もう少し、ルビーやサファイヤと分かるような色が出ていればよいのですけれどもね。



ダイヤモンド