安倍川探石 30「翡翠とロディン岩と曹長岩」 | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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安倍川

土曜日は雨でしたが、今日は雨が上がっていたので早朝から安倍川へ出掛けて来ました。
ということで、今回は翡翠、ロディン岩、曹長岩等、色々と川原で見かけた石を紹介したいと思います。
先ずは、定番の翡翠と翡翠の類似石たち。

翡翠とロディン岩と曹長岩

向かって左から、翡翠、ロディン岩、曹長岩。
中央のロディン岩は、現地では迷ったのですが、自宅に持ち帰り判明しました。
持った感覚は、翡翠とロディン岩は同じような感覚で、右の曹長岩は大きさの割に軽い印象です。
優に30㎝オーバーしていますが、何の気なしに持ち歩ける重さ。
ただ、結晶の多さは曹長岩が一番キラキラしていて、次にロディン岩、自宅に持ち帰りルーペで確認出来たのが翡翠です。
結晶に関しては当てにならないので、重さで先ず右側の曹長岩は省きました。

翡翠とロディン岩

次に、典型的なロディン岩を見つけたので、翡翠と並べてみました。
向かって左側が翡翠で、右側がロディン岩。
ロディン岩、柔らかいパステルカラーというか、全体的にラベンダーも入っていてとても綺麗ですね。
ただ、濡れた状態なので綺麗ですけれども、乾くと色褪せてしまいます。
触った感じが、少しザラザラしているのですよね。
それに対して、左側の翡翠は風化面はざらついていますが、緑色の部分や川擦れの良い場所はツルツルしています。

蛇紋岩

この石は、蛇紋岩です。
蛇紋岩は柔らかいので、川擦れの状態でこんなに丸くなってしまっています。
もしくは、ボロボロと細かく割れて無くなってしまうか。
最初から殆どが緑色の石というのは、蛇紋岩もしくは緑色岩系統の石とみたほうがよいですね。

ダトー石

こちらは、安倍川ではよく見かけるダトー石というやつ。
なかなか格好良い石で、持った感じは石英よりも重いです。
比重で言うと、感覚的には3弱位でしょうかね?
見ての通り、形や質感が翡翠とは全く違うので、これは間違えることはありません。
ただ、石英グループとは間違いやすいです。

翡翠とロディン岩

ということで、今回は現場では判断出来なかったロディン岩と翡翠を一つずつ持ち帰りました。
そこまでザラついていないし、乾いても色の変化が無かったのでかなり迷いましたが、恐らくロディン岩で間違いないと思います。
結晶もロディン岩のほうが見えたりするので、かなり厄介な存在ですね。
見た目は、曹長岩にも見えるのですよ。

翡翠とロディン岩

上からの撮影。
左がロディン岩で右が翡翠。
判断の決めてになったのは、この写真でも確認できるかと思いますが晶洞の存在。
翡翠も沸石が抜けたような小さな穴が沢山開いているのですが、それとは明らかに違います。
ルーペとペンライトで晶洞の中を確認すると、明らかに別の鉱物の結晶が確認出来ました。

後は、割れ口からかすのような微細な破片がポロポロと落ちますね。
それに対して、翡翠のほうは全くそういうことはありません。
ちょっと緑色が流れている感じにも見えるので、「違うんじゃないの?」とか言われそうですが、ツルツルしていて石としてのしっかり感もあるので、こちらは翡翠で間違いないと思います。
透明感も殆ど無くて、結晶もルーペでないと確認できないし、風化翡翠の一種で質的にあまりよいものではありませんが、色も良いし雰囲気があるので結構気に入りました。
もう、なんか大変ですよ。(笑
学芸員の先生たちは、こういうのよく瞬時に見分けられるとつくづく思う・・・(^^;)



ダイヤモンド