と、いうのも自分は父が戦後の広島生まれで自分も被曝3世、という位置づけで縁があるので、代表してこの日だけはあれこれ戦争の話をしている。
もう今時は戦争というものもどんどん身近になってる感じもするので、最近は夏が来なくても日頃から戦争の話をするようになって来て
誰かの予想通り着実に進んでるやん、とか思う。
いや、むしろ戦争は終わってなかっただけなんだな、などとも。
人は簡単に流される。
インパクトの強いものに掴まれる。
祖父の戦争手記も悲惨なシーンが少なくて期待はずれな反応する人も。
戦争への関心が薄いと、悲惨なシーンにばかり掴まれて本質が見えなくなる。
まんまと流されてたまるか、と思っている。
今の自分にできることは「知ること」だと思う。
戦争反対、なんていつの時代の人も絶対思ってたはずだけど、それでも戦争は起きてしまう。
なんでやねん?
ってところをもっと知りたい。
インパクトのある悲惨さに心を揺さぶられてるだけはなく、知る必要のある部分があるはずで。
知るほど絶望するけど(笑)
知るほど無力さを感じるけれど。
そんなわけで今年は戦争関連や世界史、宗教や色んな国の歴史などの本ばかり読んでる。
昨年あたりまでは「悪」をテーマにした本ばかり読んでたので、「戦争に対する関心を持つ」ことへの下準備だったのか。
ほどほどでやめればいいのに、読むほどに気持ちが沈みまくります(笑)
でも、せっかく広島に縁があるのだから戦争に関して学び続けていく事はある意味自分の使命みたいなもんでもあるのかもなーなんて思ったりする。
身内も詳しい人が多いので話せる環境には恵まれているし
戦争がまだ遠い国の出来事であるうちに色々と学んでおきたい。
あー、でも
知れば知るほど思う事が増えていくのに
知れば知るほど言えないことが増えていく
そのくらい世界は複雑で、何が正義かなんかわからなくなる
そもそも正義って言葉自体がすでに美しいものではないのだな。
全部ぶんなげて「もうなんも考えないで好きなことして生きる!」みたいにもなりそう(笑)
それも必要だろうな、うん。
ちなみに、最近読んだこの本はなかなか面白かったです。
(このあたりのテーマの本は賛否あるけど)
戦争は人為的なものなのにウイルス並みに撲滅が難しいなんてバカバカしいよねーほんとに。
戦争とウイルス、似てるのかも。
平和な世界で天寿を全うできますように。
若い人たちが楽しく大きな夢を描ける世界でありますように。
2013.11 祖母の葬儀の帰りに撮影