音楽履歴書その9〜DIMENSIONと六本木〜 | 生涯、キリギリス 〜チャーモの部屋〜

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栗林さんのライブでDIMENSIONのライブ情報を知り、即決で行く事を決めたのですが。





なんとその時のフライヤーを実家で発掘!



皆様若い!

(四半世紀も前だからな…)





そんなわけで音楽を好きにならなければ縁などなかったであろう六本木へ、街にそぐわないネルシャツ&ジーパン、すっぴんの出立で初上陸。

(多分そんな感じ)





残念ながらとうの昔に閉店してしまった六本木PIT INNというライブハウス。

(新宿はまだ健在)






「プロは大きな会場でやるもの」

「客席と出演者のスペースはしっかり離れているもの」



という認識だった自分には、オシャレなバーくらいのスペースで会場内を出演者がうろうろしている、みたいな状況が凄いカルチャーショックで、街で芸能人を見かけたような感覚にいちい興奮してた記憶がありますね。




キムタクがその辺ウロウロしてるみたいな感覚というか。

(そりゃ、私にとってはヒーローだしな笑)





まず、大ベテランのプレイヤー達のセッションが毎晩繰り広げられているお店、という夢のような世界がまあ衝撃でして。




このレベルの演奏は大会場じゃないと聴けないと思い込んでいたので、それが間近で生々しい振動を感じながら聴けるという贅沢さに、免疫のない自分は当然ながらいきなりKO!されました。




そんなライブを初めて体験したのがDIMENSION



インストのバンドのライブを観に行ったのは初めてだったんだけど、栗林さんの時の歌物バックの時とはまた全然違って、卓越したプレイが容赦無く飛び掛かってくる。



これがプレイヤーの全力か…!!( ゜Д゜)


みたいな。


 


凄すぎでした。

今聴いても大興奮するのは間違いないけれど、発表会しかステージ経験もなく音楽仲間もいない18歳がアレをくらったわけですからね。




ドラクエでいうとこの、いたずらもぐらがバラモス戦を間近で見てる感じ。

(なんだそれ)




真っ白になりました。

興奮ホルモン?みたいなの出尽くしたような。




ギターの増崎孝司さんは勿論、サックスの勝田一樹さん、鍵盤の小野塚晃さん、3人とも演奏も素晴らしくて惚れ惚れするのですが、トークも面白い!!



それも含めて最後まで釘付けなステージでした。




メインのメンバーももちろん凄かったんだけど、更なる衝撃だったのは青木智仁&石川雅治のリズム隊。





なにをやってるのか全然わからない


 


と、いった感じ。






まず、当時の私は




「ベースは弦4本で単音弾きだから簡単」




という刷り込みの中に居たんですよ。





その私がいきなり青木さんのスラップを目の当たりにしてしまったのです。





青木さんを知ってる方ならその衝撃が如何程のものだか解って頂けると思うのですが(笑)  





なにをやってるのか全然わからないけど無茶苦茶すげえ!!!


  



です。

  




石川さんのドラムも同じ。





「ドラムといえば16ビート叩けたら天才」





という刷り込みの中に居たので







なにをやってるのか全然わからないけどとにかく無茶苦茶すげえ!!!






でした。






お目当てはDIMENSIONでしたが、リズム隊の青木さんと石川さんの大ファンにもなってしまったのです。

(栗林さんのライブと同じ流れですね)




そして、そのライブをきっかけに、





この5人が出てるライブ全部見にいくわ。





という決意をし、街にそぐわぬネルシャツ姿で六本木通いをする事になるのです。





続く。