100曲レポその2。
11 Rickie Lee Jones 『Magazine』
まだ街が目を覚ます前のような風景がイントロのピアノから見えてくるよう(内容は朝ではなさそうなんだけど)
淡々とした静けさを感じる。
サビ?の険しさを感じるような重たい感じから希望に向かっていくような曲調の変化に、祈りと希望を感じるような曲。
昔持ってたVHSの中では本人も「希望の歌」なんだと言ってたなあ。
12 越路吹雪『人生は過ぎゆく』
一言「エロい」笑
一番エロいと思う曲は何かと聞かれたらこれを推します。
何がエロいってイントロのセリフ。
さすが宝塚トップスター、迫真の演技、迫真のエロさ。
ただ好き好き言ってるだけなのに、すっごく気まずい気分になります(笑)
この曲に関しては推す所はここだけだな(笑)
13 江利チエミ『家に帰ろう』
何パターンかあるのかな?
私は『Chiemi +Jazz』に収録されてるバージョンが好き
楽曲そのもののユニークさもあるけど、時代背景を匂わせる曲調。
昭和の歌姫が歌う英語詞のジャズ、というものが進駐軍で歌ってる江利チエミの姿を見たこともないのに想像させてしまうような雰囲気がある。
テネシーワルツもそうだけど、英語詞と日本語詞が混ざってるあたりが江利チエミの特徴なんだろうな、と。
一昨年あたり、めちゃくちゃハマりました。
いつか弾き語りでやりたい
14 Carpenters『Love me for What I am』
「愛は木の葉のように」という邦題のついたこの曲。
好きすぎて選べないカーペンターズですが、バラード部門はこれが1位かなー私の中では。
サビに向かうまでの語るような歌。
歌うように語っているのか、語るように歌っているのか。
カレンの声にはいつもなだめられてしまいます。
特にグッとくるのはサビの最後らへんに出てくる「fantasy」という言葉。
すごく切ない気分で聴いてしまいます。
しかし、和訳を調べるとなかなか手厳しい内容。
男に愛想を尽かして、あなたと築いた人生を捨てて私自由になるわ~みたいな感じ(笑)
切ないどころかスッキリしてる感じですな。
15 アンジェラアキ『手紙~拝啓15の君~』
やっと出てきたヒット曲(笑)
これはね、カラオケでも泣いてしまって歌えなくなるんで弾き語りでは出来ない曲トップ2のうちのひとつです。
(もうひとつはグリーングリーン)
思春期の青い故の悲痛さ、苦しみが痛いほど伝わってきてそれだけでも泣きそうになるのに、それに対して未来の自分の優しさ溢れる答えでもう嗚咽を漏らして色々アウトです。
よくこんな曲書いたな~~、と心底尊敬しました、アンジェラアキ。
自分が自分に愛情をかける、というテーマはとても難しい。
それだけに秀逸。
16 鈴木祥子 『忘却』
乾いた歌。
歌詞も歌も曲調も乾いている。
遠くをぼんやりと虚しく見つめるような空気がサウンドから伝わる。
愛していた感情がすっかり冷め切ってしまって一体あれはなんだったんだろう?的なよくある事だけど、このドライさの表現力は鈴木祥子はずば抜けてる気がする。
17 pages『Tell me』
洋楽のアルバムって何故か2曲めにハートを鷲掴みするような曲がある事が多いと思ってるのは私だけですかね?(笑)
これもアルバム『pages』の2曲目なんですが、シリアスに始まり、Bメロから急に難解なリズムに。
難解だけどスッと入ってくる感じ。
サビは「Please tall me~」と、ファルセットのロングトーンが一気に切なさMAX!!にさせる。
このアルバム自体がかなりの名盤。
18 新居昭乃『WANNA BE AN ANGEL』
曲調は賛美歌ですね、これは。
20代の時これを初めて聴いて鳥肌立ちました。
コードめちゃめちゃ複雑ですね。さすがは菅野よう子大先生。
天使が降りてくるような歌とサウンド。
ありがたすぎてついうっかり召されそうになります。
大聖堂、とかでこの曲を聴きたい。
19 中島みゆき『肩に降る雨』
タイトルだけで孤独をひしひしと感じるこの曲。
歌詞は冷たさを表現しているのに曲調はひたすら優しく温かい。
孤独に優しく寄り添うような曲。
最後は力強く光に向かう感じで、アルバムの最後にふさわしい曲。
miss.M 収録。
20 露崎春女『All I Want Is You』
「渇かない涙なら 夜明けは待ってくれる」
この一節にグッと来ました。
泣いてるうちは無理に前を向いて夜明けに飛び込まずとも、泣き止むまで夜の中にいて良いんだな、と。
そして夜明けは無理強いしないんだな、とか勝手に色々解釈しました。
なんて良い歌詞だと思ったら松井五郎作詞。
流石です。