ウィーンの巨匠によるベートーヴェン、いよいよです! | 住友生命いずみホールのブログ

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こんにちは。企画担当です黒猫あたま

ついに5月25日(土)は巨匠ピアニスト、ブッフビンダーのリサイタルです

 

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ演奏をライフワークとする、ルドルフ・ブッフビンダー。

これまでに3回の全集録音、60回以上の全曲演奏会を成し遂げました。(詳しくは以前のブログをご覧ください)

 

ベートーヴェン生誕250年を迎えた2020年には、ベートーヴェンの大きなプロジェクトに取り組みました。

 

🔹ウィーン楽友協会でのベートーヴェンピアノ協奏曲全曲演奏会

ベートーヴェンのピアノ協奏曲全5曲を、1曲ずつ5回の演奏会に分けて、それぞれ違う指揮者、オーケストラで取り上げる、という偉業を成し遂げました。

ライプツィヒ管弦楽団&アンドレアス・ネルソンスや、ウィーンフィル&リッカルド・ムーティなど世界に名だたる指揮者、オーケストラとの開催です。

ウィーン楽友協会の歴史で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏を一人のソリストが、違う指揮者、オーケストラで演奏する機会を設けたのは初めてとのことです。

※コロナの影響で、第4番のみ延期のためドレスデンでの開催。

 

🔹ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲のオマージュとして、新しい変奏曲を現代作曲家に委嘱

1819年にウィーンの作曲家、アントン・ディアベリが自らが作曲したワルツの主題をもとにした変奏曲を、50名もの作曲家に依頼。

その中には

シューベルト:ディアベリの主題による変奏曲 D718

リスト:ディアベリのワルツによる変奏曲 S.147

など、今日でも有名な作曲家によるものもあります。

 

ベートーヴェンも依頼を受けた作曲家の一人でした。33の変奏からなる50分以上の大曲を書き上げ、それが「ディアベリ変奏曲」です。ベートーヴェン晩年の傑作とされています。

ブッフビンダーは現代の作曲家、11名を選びディアベリの主題による新たな変奏曲を依頼。「ディアベリの主題による新変奏曲」として、録音、2020年のツアーで披露しました。

ちなみに、作曲を依頼されたのはクシシュトフ・ペンデレツキ、ロディオン・シチェドリン、ブレット・ディーン、マックス・リヒター、イエルク・ウィトマン、細川俊夫、レーラ・アウエルバッハ、ブラッド・ラブマン、フィリップ・マヌリ、ヨハネス・マリア・シュタウト、タン・ドゥンという壮々たる顔ぶれです。

 

これらプロジェクトからも、ブッフビンダーにとってベートーヴェンが最も大切な作曲家の一人、ということがわかります。

 

5月25日の演奏会は、ベートーヴェンの最後の3つのソナタを聴く、またとない機会です。

ぜひ住友生命いずみホールでご堪能ください。みなさまのお越しをお待ち申し上げております。

 

 

ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)

5月25日(土)16時開演

S¥8,000 A売切 U-30¥3,000

※本公演は休憩がございません。

チケットのお申し込みはオンライン・チケットサービスを是非ご利用ください。