やること無いちゅうのはしんどうてな!
NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』
毎日楽しみに見ています(出勤日はビデオ録画)。
今週の印象的なシーン、定年退職でお辞めになった
ドラマの舞台『IWAKURA』で職人だった笠巻久之さんが、
ぽつりと言った一言がこころに響きました。
やること無い
ちゅうのはしんどうてな!
職人の本音、生きる人としての本音、
仕事の目的は単に給料をもらうだけでなく
それ以上の大事な役割があることを痛感する一場面、
ドキッ、としましたね、このワンシーン。
お好み焼きを食べながら、軽度の脳卒中で職を失い、
ひとり暮らしもできなくなって大阪に来た
バンバこと祖母の才津祥子さんは
この言葉で思わず箸が止まります。
五島の自宅を離れて、知人が少ない環境で
やることも無く落ち込んでいたことから、
自分の事と重なったからだと思います。
→ 素晴らしいシナリオです!
歳を重ねると体が動かなくなる、
頭も回らなくなる、言葉も出にくくなる、
勿論、病気をしてしまうと無理できなくなり、
周りが気を使ってくれて楽をさせたいと思う、
でもそれが本人にとって幸せなのかはまた別の話、
一番つらいことは
やることがなくなること
役割がなくなること
自分が必要とされなくなること
ではないかと思います?
生きているからには、何らかの生きる意味を見いださないと
自分の存在意義を見失ってしまうかもしません。
自身にとって意味のない時間をただ単に過ごすことは
本人にとっては結構辛いものです。
これは給料をもらう、もらわないにかかわらずです。
給料をもらうことは生活がかかっているので
とても重要なことですが、給料さえもらえれば全てかと言うと、
そうとは言い切れない一面が存在します。
年をとっても元気で居られること、
幸せに暮らせることは役割を持つこと、
必要とされることであり、楽をすることではないようです。
もっと働きたい、全ての人ではないですが、
これが年配の人たちの本音かもしれません?