不登校24万人の現状に対して
今日(1/27)の日経新聞、教育岩盤(迫る学校崩壊)からです。
不登校の小中学生が24万人に達しており、
日本における初等教育の問題は明らかになっています。
不登校 公的支援充実を
この問題は具体的には
一律に同じ内容を同じスピードで学習させること、
現状も続いている教育方針に合わない子供が
たくさん発生していることに相当します。
教育機会確保法が施行されたことで、
不登校の考え方はかなり改善されています。
→ 不登校が必ずしも悪いことではない、
学ぶ場所を選ぶ権利は子供にもあると言うこと!
ここでの大きな問題は、日経記事で述べられている通りで、
不登校そのものと言うより、
学校や民間などの誰にも支援を受けていない
不登校の子供たちが36%にのぼり、
行政が手掛けている教育支援センターを利用しているのは
たったの1割しかいないと言う事実だと認識しています。
教育支援センターは肯定的に捉えたいところですが、
大きな問題をいくつも抱えています。
→ 職員のほとんどが非常勤であり、常勤職員はごくわずか。
指導員数の不足、国の予算が十分に振り向けられていない?
防衛費に莫大な国費をつぎ込んでいる場合じゃない!
多くの場合、公的補助が無いフリースクールで受け入れており、
この部分への支援が薄すぎることが問題だと思います。
実は今通っている大学院の講義で取り上げている問題でもあり、
現場の小中高校の先生方を交えたディスカッションでは
その問題の深刻さが実にリアルです。
<フリースクールの現状>
・ 何らかの理由から学校に行くことができない、行かない、
行きたくても行けないという子どもたちが、
小学校・中学校・高校の代わりに過ごす場所。
不登校やひきこもりをはじめ、軽度の発達障害、身体障害、
知的障害などの事情を抱えるたくさんの子どもたちを
受け入れ、学びの場を提供している。
・ 個人経営、NPO法人やボランティア団体などが運営する
民間の教育機関なので、教育方針や教育理念の違いに
よって運営形態はさまざま、費用も一様ではない。
→ 子どもたちの主体性を尊重するところが共通?
・ サポート校とは異なる。サポート校は運営母体に予備校や
学習塾などが多く、通信制高校に在籍する生徒の学習や
生活の支援を行うことが主目的。フリースクールの運営は
学習面というよりは、生活面や精神面の支援を行う場所と
言え、基本的に入学資格は設けられていない。
少し前の話になりますが、年明けの1/9に
川崎にあるフリースクールを
大学院のクラスメートと一緒に訪ねました。
ここは川崎市からの公募事業で運営、
十分な予算がついているとは言えませんが、
フリースクールに関しては国内的には先端的で、
その取り組みを国内の多くの方が見学に来られており、
学校の先生も実習で長期滞在されています。
理事長の方から見学後の飲み会を含めて、
いろいろお話を伺うことができ、大変勉強になりました。
その社会的理念の崇高さに驚きを隠せないと言うか、
弱体する日本の現状はこういった人たちのおかげで
なんとかなり立っているのだろなと思った次第です。
日経新聞の話に戻りますが、
子供にとって学校は安心安全な場所であって、
孤独を防ぐ有効な手立てとなるように
大人がしっかりと仕組みを作っていかなければならない
と思います。
最後に子供が我々大人に言ってくれた言葉で
理事長が紹介してくれた印象に残った一言を
書いておきたいと思います。
まずは大人の皆さんが
幸せになって下さいね!