不登校24万人の現状に対して | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

不登校24万人の現状に対して

 

 

 

今日(1/27)の日経新聞、教育岩盤(迫る学校崩壊)からです。

不登校の小中学生が24万人に達しており、

日本における初等教育の問題は明らかになっています。

 

不登校 公的支援充実を

 

この問題は具体的には

一律に同じ内容を同じスピードで学習させること、

現状も続いている教育方針に合わない子供が

たくさん発生していることに相当します。

 

教育機会確保法が施行されたことで、

不登校の考え方はかなり改善されています。

 → 不登校が必ずしも悪いことではない

   学ぶ場所を選ぶ権利は子供にもあると言うこと!

 

 

 

ここでの大きな問題は、日経記事で述べられている通りで、

不登校そのものと言うより、

学校や民間などの誰にも支援を受けていない

不登校の子供たちが36%にのぼり

行政が手掛けている教育支援センターを利用しているのは

たったの1割しかいないと言う事実だと認識しています。

 

教育支援センターは肯定的に捉えたいところですが、

大きな問題をいくつも抱えています。

 → 職員のほとんどが非常勤であり、常勤職員はごくわずか。
   指導員数の不足、国の予算が十分に振り向けられていない?

   防衛費に莫大な国費をつぎ込んでいる場合じゃない!

 

多くの場合、公的補助が無いフリースクールで受け入れており、

この部分への支援が薄すぎることが問題だと思います

 

実は今通っている大学院の講義で取り上げている問題でもあり、

現場の小中高校の先生方を交えたディスカッションでは

その問題の深刻さが実にリアルです。

 

<フリースクールの現状>

・ 何らかの理由から学校に行くことができない、行かない、

  行きたくても行けないという子どもたちが、
  小学校・中学校・高校の代わりに過ごす場所。
  不登校やひきこもりをはじめ、軽度の発達障害、身体障害、
  知的障害などの事情を抱えるたくさんの子どもたちを
  受け入れ、学びの場を提供している。

・ 個人経営、NPO法人やボランティア団体などが運営する
  民間の教育機関なので、教育方針や教育理念の違いに
  よって運営形態はさまざま、費用も一様ではない。
   → 子どもたちの主体性を尊重するところが共通?

・ サポート校とは異なる。サポート校は運営母体に予備校や
  学習塾などが多く、通信制高校に在籍する生徒の学習や
  生活の支援を行うことが主目的。フリースクールの運営は
  学習面というよりは、生活面や精神面の支援を行う場所と
  言え、基本的に入学資格は設けられていない。

 

 

 

少し前の話になりますが、年明けの1/9

川崎にあるフリースクール

大学院のクラスメートと一緒に訪ねました。

ここは川崎市から公募事業で運営、

十分な予算がついているとは言えませんが、

フリースクールに関しては国内的には先端的で、

その取り組みを国内の多くの方が見学に来られており、

学校の先生も実習で長期滞在されています。

 

理事長の方から見学後の飲み会を含めて、

いろいろお話を伺うことができ、大変勉強になりました。

その社会的理念の崇高さに驚きを隠せないと言うか、

弱体する日本の現状はこういった人たちのおかげで

なんとかなり立っているのだろなと思った次第です。

 

日経新聞の話に戻りますが、

子供にとって学校は安心安全な場所であって、

孤独を防ぐ有効な手立てとなるように

大人がしっかりと仕組みを作っていかなければならない

と思います。

 

 

 

最後に子供が我々大人に言ってくれた言葉で

理事長が紹介してくれた印象に残った一言を

書いておきたいと思います。

 

まずは大人の皆さんが

幸せになって下さいね!