切手、北斎の富嶽三十六景
No.33 凱風快晴
1996年10月7日発売(1,000万枚)
→ 北斎画の第八弾、発行枚数は前回から100万枚増
前回北斎画の発行から27年ぶりで3作まとめて
合計で6柄、3,000万枚は刷り過ぎで希少性無し?
→ シートは10枚組(半分は「四季草花図小屏風」)。
裏話ですが、国際文通週間としては第八弾ですが、
1991年に発行された『馬と文化シリーズ』で
北斎の富嶽三十六景の武州千住図(3,000万枚)が採用され、
正確にはこちらが第八弾とも言えます。
「凱風快晴」(がいふうかいせい)は
→ 心地よい南風が吹く快晴の意味
ところが快晴としながら空には鱗雲が一面に、
何やら絵柄とタイトルにミスマッチがあるようですが、
これぞ北斎の仕掛ける謎と言われています。
「神奈川沖浪裏」「山下白雨」と合わせて三大役物と呼ばれています。
北斎画で富士山と言えば、この赤富士と言えるでしょう!
鱗雲が浮かぶ快晴の空に赤く染まった富士の姿、
大変美しく分かりやすい構図がとても印象的です。
この色鮮やかな青空に生える赤富士は日本人の富士のイメージ、
北斎の最高傑作とも言えるでしょう。