切手、北斎の富嶽三十六景 No.29 甲州三嶌越 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

切手、北斎の富嶽三十六景

      No.29 甲州三嶌越

 


 

1969107日発売(900万枚)

 → 北斎画の第七弾、発行枚数は前回と同じ

 → シートは10枚組。

 


 

山梨と静岡の県境にある籠坂峠を越えるあたりの三島越を、

藍の濃淡で表現された藍摺、(あいずり)仕上げで、

夏の爽やかな空気感を伝えています。

 

京鎌倉往還~足柄路は、足柄峠を越えて駿河に入り

竹ノ下宿(小山町竹之下)で甲斐に向かう御坂路と分岐し、

山中湖~吉田~石和~甲府を繋いでいました。

 

画面中央の大きな一本の木を置いて画面を切る構図、

背景に描かれた富士と絶妙なバランス感です。

 

ただ実際のところ、このような大木の存在は確認されておらず、

こう言った構図も北斎の心の中に描かれていた場面を

北斎画として表現したと考えられます。

 


 

以前の旅の想い出、山中湖近辺からの富士の眺めは

手前に裾野が広がり、視界を遮るものがありません。

それが故に広大な富士がさらに広大に見える、そんな印象です。